メドゥーサ(その1)
今日から何回かに分けてメドゥーサ(Medusa)について書いていきます。
(もっとも途中、休んで他のことを書いてしまうかもしれませんが・・)
メドゥーサと言って、私がまず思い出すのは、ビックコミックに連載されていた、かわぐちかいじ氏の漫画。
政治家を志す榊龍男と革命戦士となった榊陽子の物語。
主人公がパレスチナから日本に帰る飛行機の中から、窓の下に日本の景色を見たときの思いが今でも私の胸のうちに伝わってきます。
ところで漫画のメドゥーサはギリシャ神話のメドゥーサ(Medousa;上図)から取ったものです。
メドゥーサは、ゴルゴーン三姉妹の一人。
海神ポセイドーンとアテーナーの神殿のひとつで交わったためにアテーナーの怒りをかい、醜い怪物にされてしまいます。
讃えられるほどの美しい髪ですら、一本一本を蛇に変えられてしまった(上の絵)とのことです。
このギリシャ神話に出てくる『女神』と言うか、『魔物』をもじって、この頃、国際金融の世界で注目されているのが、MEDUSAです。
すなわちマレーシア(M)、エジプト(E)、ドバイ(DU)、サウジアラビア(SA)に代表される国々(頭文字をつなげるとMEDUSAになります)。
オイルマネー、イスラム金融といった切り口で紹介される国々です。
いまメドゥーサが注目される理由は何か?
それは4月17日付けの私のブログでも書きましたように、世界的な富の分布に変化が生じ、世界経済が新しいルールのもとに動き始めているかもしれないからです。
これを(A)投機筋が作り出した一時的な現象と捉えるか、
あるいは
(B)本質的な変化と捉えるか。
これによって、企業活動や投資行動にも大きな違いが生じるようになります。
この辺について次回以降もう少し詳しく見ていきたいと思います。
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