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2008年5月11日 (日)

メドゥーサ(その9)

サブプライムの問題が大きく騒がれるようになったのは、2007年6月22日(金)。

ベアスターンズが、傘下の2つのヘッジファンドのうちの一つを救済する目的で、32億ドル(約4000億円)の拠出を発表したのが発端でした。

(もちろんそれ以前からサブプライムの問題は指摘されていましたが、大きな具体的動きはこの辺からでしょう。詳しくは2007年6月26日付けの私のブログをご覧下さい。)

さてこの時のダウ平均株価13,360ドルに比し、現在の米国株価は、12,745ドル。

95%のレベルです。

月並みな議論ですが、日経平均は同じ時2007年6月22日の

18,188円 (懐かしいですね。1万8千円台でした!)に比し、

現在は、13,655円 (75%のレベルです。)

この辺については、2008年4月17日のブログでも書きましたが、

アメリカは、財政的にも国民一人当たり4万円に上る、総額  1,170億ドルの戻し税還付を行うとか、金融的にも幾度となく利下げを実行してきたのに比し、

日本政府は何もしてこなかった

といった事情が大きく左右しているといえましょう。

そしてもう一つの側面。

メドューサと題してこれまで議論してきている『原油、資源(石炭、非鉄、鉄鉱石)、穀物の価格の高騰』といった切り口で見てみますと

日本の原油自給率0.4%。

天然ガス、水力発電、太陽光発電などを含めたエネルギー全体としての自給率でも、日本は 9%。

これに対して、米国は85%。

食料自給率は日本が39%。

一方、米国は世界最大の穀物輸出国です。(ちなみに英国の食料自給率は70%、独80%、フランス 120%)。

ギリシャ神話で、目を合わせると見たものは全て石にしてしまったと言われるメドューサ。

『もっとも無防備に目を合わせてしまっているのが、日本』

ということなのでしょうか。

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