ハイパーインフレ
先週から今週にかけてドルの信認について幾つかのグラフをみてきました。
ところで、通貨に対する信認が喪失し、その喪失が極限にまで達するとハイパーインフレとなって人々の生活に襲いかかってきます。
現在の米国や欧州、日本でこのような事態が生じることは考えられません。
したがって過度な心配は無用です。(逆にこうした危機を煽っておかしな投資話が持ち込まれることがありますので注意が必要です。)
ただ過去にこういったことがあったのだ、あるいは現在でも一部の国ではこういったことが起こっていることを知っておくことは必要でしょう。
これ(↑)は第一次世界大戦後のドイツの写真。
ハイパーインフレのため通貨の価値が紙切れ同様となり主婦が薪代わりに紙幣を燃やしているところです。
下の2枚の写真は今日のジンバブエ。
2008年7月17日ジンバブエ政府は同国のインフレ率が220万%に達したと報じました。
ユーロ圏のメンバーとなった今でも、ドイツがインフレに関して神経質なのは過去の苦い経験が影響しているものと思われます。
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コメント
ジンバブエは、昔のローデシアですね。人種差別はあったけれど、白人統治時代のローデシアは「鉱物資源に恵まれて、アフリカの中でも豊かな国」と中学のときに習いました。国の名が
変わってしまうと、イメージが浮かばなくて困ります。ローデシアって言われると、イメージが浮かぶのですが。
投稿: 神保町 | 2008年9月11日 (木) 10時30分