リーマンブラザーズ破綻の背景(8)
各社がそれぞれ資本勘定の何倍の総資産を持つか比較してみましょう。
高い方がレバレッジが高いということになります。
[2007年11月末もしくは12月末の数字。カッコ内左側が総資産。右側が資本。どちらも10億ドル単位]
ベア・スターンズ 36倍(395、11)
リーマン 31倍(691、22)
モルスタ 33倍(1,045、31)
メリル 32倍(1,020、32)
ゴールドマン 26倍(1,120、43)
バンカメ 12倍(1,716、147)
JPモルガン 13倍(1,562、123)
改めて並べてみると米国政府が、『生き残った投資銀行を銀行持ち株会社化して、これまでのSECによる規制から、FRB等による規制に変更させることにしたこと』の背景が良く分かってきます。
ベア、リーマン、モルスタ、メリルの4人組はいずれも資本の 30数倍の資産を有していた。
かろうじてゴールドマンが26倍。
これに比して商業銀行(銀行持ち株会社;バンカメ、JPモルガン)は12~13倍だった訳ですから、投資銀行が如何にhighly leveraged であったかが分かります。
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