モルガンスタンレーはワコビアと・・?
昨日オフィスにやってきた記者との会話。
* * * * *
(記者) 『やはりリーマンは業界4位ということで焦って無理無謀な経営をしたのでしょうか。』
(私)『“業界4位ということで焦って無理無謀な経営をした”と書けば、マスコミ的にはもっともらしい解説記事になるでしょうが、それは多分違うでしょう。
そもそも記者さんのご質問の前提には、「ゴールドマンサックスやモルガンスタンレーは、今後生き延びられるだろう」という勝手な憶測があると思います。
「必ず生き延びられる」と断定出来るほど今回のサブプライムの問題は甘いものではないと思います。
ゴールドマンやモルガンにしたって一寸先は闇なのかもしれない。
リーマンブラザーズだって一年前にこんな事態になるとは誰が想像したでしょうか。
仮にリーマンが“業界4位だから焦って無謀な経営をして倒産した”と言うのであれば、全米第1位の保険会社であるAIGが破綻の危機に瀕し米国政府の支援を受けたことについてはどうお考えですか。
2位、3位の保険会社は少なくともいま現在そういった状況には陥っていない。
これは何故でしょうか。』
* * * * *
こんな会話を交わしていたのですが、アメリカでは早くもモルガンスタンレーやゴールドマンに関する記事が出始めました・・。
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コメント
岩崎先生、こんばんわ。
僕は、性懲りもなく、今日もオヤジ新聞「フジ」、「ゲンダイ」を買ってしまいました。
「フジ」の記事では、ニューヨーク・タイムズの報道として、モルガン・スタンレーとワコビアの合併の噂話を紹介していました。
そして、「ゲンダイ」の記事では、リーマン日本法人の桂木社長の経歴などを紹介していました。
(僕は、少し驚いたのですが、岩崎先生と同様に、桂木社長も興銀の出身なのですね。)
リーマンは、ライブドアのニッポン放送株の買占め、医療再生事業会社での詐欺事件など、とかくダーティなイメージが先行するので、潰れて良かった!と僕は内心思っています。
AIGは、安い保険料を武器にして契約者の獲得を伸ばしてきたし、クレジット・デフォルト・スワップ(CDS)というリスクの高い金融商品の評価損が響いたようですね。
ハイ・リスク&ハイ・リターンの事業に手を出す会社、出さない会社の構図が、今回の金融危機で、鮮明に見えてくるみたいですね。
投稿: まさくん | 2008年9月18日 (木) 21時08分