« リーマンブラザーズ破綻の背景(1) | トップページ | リーマンブラザーズ破綻の背景(3) »

2008年9月22日 (月)

リーマンブラザーズ破綻の背景(2)

リーマンのアニュアルレポートより 2007年11月末現在の数字を見てみます。(ゴールドマン、モルガンスタンレー、リーマンなどは11月末決算。)

総資産 6,911億ドル。

うち Financial Instruments and Other Inventory Positions Owned が、3,131億ドル。

このなかに Mortgage and Asset-Backed Securities が 891億ドル含まれています。

これらは会計上、Fair Value で評価されています。

Fair Value とは、"The price at which an asset could be exchanged in a current transaction between knowledgeable, willing parties" と定義されます。

更に米国の会計基準(FASB;Financial Accounting Stadard Board)によるStatement(SFAS;Statements of Financial Accounting Standards 157) に基づき、これらの資産は (Fair Value の評価の仕方によって)、Level 1 から Level 3 まで分類分けされています。

Level 1 は国債、上場株式のように市場価格のあるもの。

Level 3 になると、Management's best estimate と、客観性が(Level 1に比し)落ちてきます。

リーマンの場合、 Mortgage and Asset-Backed Securities  891億ドルのうち、Level 3 が252 億ドル含まれていました。

この辺について次回もう少し詳しく見ていきます。

|

« リーマンブラザーズ破綻の背景(1) | トップページ | リーマンブラザーズ破綻の背景(3) »

コメント

リーマンの詳しい分析は参考に
なります。GSのLeve3の評価
に非常に興味があります。

投稿: シギー | 2008年9月23日 (火) 01時10分

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



« リーマンブラザーズ破綻の背景(1) | トップページ | リーマンブラザーズ破綻の背景(3) »