大恐慌の記憶(その1)
いまから79年前の大恐慌を覚えている人はほとんど居なくなってしまったのかもしれません。当時10歳であった人も今年89歳になっています。
オバマ陣営関係者の間では、ルーズベルト就任後の100日間を描いた『The Defining Moment』が盛んに読まれているといいます。
1929年9月3日、ダウ平均株価は381.17ドルを記録(引値。その日の最高値は386.10ドル。)
そして、1929年10月24日、暗黒の木曜日。
実はこの日は株価は一時10%を超える下落を示しますが最終的に前日比2%程度の下落で終わります(引値299.47ドル)。
ところが翌週、10月28日、月曜日、株価は12.8%下落。
10月29日、火曜日、株価は11.7%下落。
この段階でダウ平均株価は230ドルへ。
しかし翌1930年1月から5月にかけて株価は実は持ち直して、上昇していきます(上図および下図。なお下図はクリックすると大きくなります。)
そして1932年夏には41ドルとなってしまいます。(1932年7月8日、最安値40.56ドル、引値41.22ドル。)
つまりダウは3年かけて9分の1のレベルにまで下落しました。
1929年10月は暴落の始まり(序章)に過ぎなかったわけです。
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コメント
岩崎先生、こんばんわ。
今日のトヨタ・ショック、社会的に大きな衝撃を与えたようですね。
ところで、東宝の株価、今日の終値は1915円で、そう大きくは下げていないようですね。
僕は皆が世界恐慌を意識し出したら、娯楽に関連する会社の株価は下がるものと思っていましたが、予想が外れてしまいました。
ですが、ひょっとしたら、世界恐慌など起きるわけが無いと皆が思っているから、東宝の株価は下がらないのかもしれませんね。
アメリカの失業率は悪化しているのに、NYダウは急反発していることから、押し目を狙った買いの勢いが強いみたいですね。
投稿: まさくん | 2008年11月 8日 (土) 01時52分