落ちてくるナイフを素手でつかむな
落ちてくるナイフを素手でつかむことに例えて、急落時の相場に手を出すことの危険性を指摘したのは、ピーター・リンチです。
実は、私はリーマンが破綻した頃(9月15日)から本を書いていて、今度(11月26日頃)出版されます(詳しくは『こちら』)。
今、起きていることを本に書くというのは、ブログと違って結構難しくて、出版物(書籍)の場合には、書いている時期と出版されてくる時期との間にどんなに短くても1~2ヶ月のずれ(タイム・ギャップ)があります。
従って書いている内容が出版時にはピント外れになってしまう危険性もあるわけです。
例えばリーマンが破綻した時、当然ながら株価は急落しました(日経平均は前週末、9月12日の12,214円から週明けの9月16日には605円も下落して、11,609円に)。
このような状況の時、本にどう書くか。
安くなったので今が絶好の買い場ですよと書くか、あるいは手を出すなと書くか。
今度の本には「落ちてくるナイフを素手でつかむな」と題する一節があります。
残念ながら、「落ちてくるナイフを素手でつかむな」と書いたとおり、その後の株式市場はリーマン破綻後の11,609円を更に大きく下回ることになってしまった(昨日は7,910円)のは、皆さん、ご存知の通りです。
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