年の終わりに
2008年も残りあとわずか。
今年は皆さんにとってどんな年だったでしょうか。
毎年この頃になると思い出すのが、日経新聞1月3日の記事です。
『今年の景気はこうなる、株価はこうなる』と題する例年の特集記事。
経営者や有識者に1年の見通しを質問(アンケート)して、答えを一覧表の形にまとめるというもの。
2008年1月3日。
もう1年前になります。
『今年の日経平均はどうなりますか。高値と安値を記して下さい』というのがその時の質問の1つ。
経営者や有識者の方々が今年の初めどう答えたかですが、全員の回答は以下の範囲に収まりました。
- 日経平均の下限:14,000円(トヨタ自社長、信越化社長など)~15,300円(オリックス会長)
- 日経平均の上限:16,500円(しまむら会長)~21,000円(大和証券社長)
21人の経済人のうち、日経平均がたとえ一瞬でも14,000円未満になると予想した人は一人もいませんでした。(一般に経済人、経営者は強気、楽観的ですから・・・。ただその結果年末に大量の派遣切りが実施されるというのにはちょっと考えさせられてしまいます。)
為替は?
為替の方は、株価予想の21人とは別の20人が、2008年6月末と12月末のレートを予想しています。
1ドル100円を切るような円高があり得ると予想していたのは1人だけ。大和総研の田谷禎三特別理事が12月末には95円と予想していました。
今年初めと言うと、サブプライムの問題はすでに顕現化していました。(私のブログでも2007年6月26日から7回にわたってサブプライムについて書いてきました。)
しかし経済情勢がここまで悲惨な状況になるとは、41名の錚々たる経済人や識者をもってしても誰も予想しえなかったということです。
まあ100年に1度と言われる経済危機なのですから当然と言えば当然なのでしょうが・・・。
さて新年(2009年)1月3日も日経新聞は例年通りこの特集をするのでしょうか?
早いもので新年1月3日と言っても今週の土曜日のことです。
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