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2008年12月10日 (水)

株主優待券

東京、渋谷の街を歩いていますとチケット・ショップで人が列をなしています。

狭い店内に入ってみました。

チケットを売る人と買う人で賑わっていましたが、航空会社が送ってきた株主優待券を現金化する人たちが結構多かったですね。優待券が中間決算報告書とともに送られてきたのでこれを換金するのでしょう。

ショップでは優待券の販売価格(売出し)の表示がありますが、(私が覘いた店では)買取りの方は価格掲示がありません。その為、お客と店員が1対1で交渉を始めてしまうケースもあり、余計に列が滞っていました。

ついでにいろいろと調べてみました。

調査結果

1.店によって航空会社株主優待券の買取り価格が全然違う。

航空会社X社の優待券の場合、渋谷の3軒の店の買取り価格は、A店:3200円、B店:2000円、C店:3000円。(A、B、Cはそれぞれ30メートル~60メートル位しか離れていません。)

2.買取り価格と売出し価格の差が大きい。

チケット・ショップB店の場合、航空会社X社の優待券:買取り価格:2000円、売出し価格:7000円。

3.航空会社によって値段がかなり違う。

B店での販売(売出し)価格、X社:7000円、Y社:9000円

*  *

ということで、経済学的に言うと(特に上記1.の点については)「効率的市場と言いがたい」となります。

おそらく最近ではチケット・ショップの代わりにヤフオクなどのネット・オークションを利用する人も増えているのでしょうね。

何となく師走のあわただしさを感じる渋谷の街でした。

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