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2009年4月 6日 (月)

インベストメント・バイカー

個人投資家が投資を成功させるポイントは流れを読むことです。

これは日々のニュースを追っているだけではつかめません。

鳥瞰することが重要です。

より長い時間軸を持ち、より広い地理感覚(他国との比較)を磨く。。。

「インベストメント・バイカー」(邦題『冒険投資家ジム・ロジャーズ世界バイク紀行』)の著者であるジム・ロジャーズと10年ほど前に一緒に食事をした時のことは、『金融恐慌後のサバイバル・マネー術』の中で書きました。

ある放送局の敏腕プロデューサーがこの食事会をアレンジしてくれたのです。

バイクや自動車を改造して世界中を走り回り、世界各地の実情を肌で感じることを信条とするこの投資家に私は日本の印象を聞いてみました。

『人々がとても綺麗なものを着ている(People dress very nicely.)』

確かに10年前は、中国などのアジア諸国と違って、街を行く日本の人々は質の高いものを着ていました。

しかし・・

『最近の若い人はおしゃれをしないの。街を行く人々の格好を良く見て下さい』

これはファッション関連のプレス・マネジメントの会社社長Sさんの言葉。(Sさんとは毎月1回の勉強会で一緒になります。)

ファッションデザイナーのIさんも同じようなことを言っていました。

桜の咲く時期、千鳥が淵やミッドタウンなどの東京都心の桜の名所には、人々が押しかけ通勤時の駅のホームのように行列をなします。

この光景を今ジム・ロジャーズが見たら、はたして『People dress very nicely.』と言うのでしょうか。

* * *

ロスジェネ世代と言われる今の若い人々。

『プレジデント誌(4月16日号別冊)』によると、

昨年のクリスマスイブにバブル世代がホテルでディナーを食べているとき、ロスジェネ世代は『スパゲッティーが299円の、あの「サイゼリヤ」』で行列をつくっていたとのこと。

もしこれらの現象が、世界同時不況を要因とするものだけではなく、人々の考え方の変化が底流にあるものだとしたら・・。

これが望ましい変化なのか、そうでないのか、議論が分かれるところでしょうが、単純に投資家としての立場で考えた場合、同じ日本株を買うにしても内需株よりも輸出企業株に目を向けたくなってしまいます。

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