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2009年7月19日 (日)

タイムカプセル

昨日(土曜日)は三連休の初日なので、朝の東京駅は行楽に行く人たちでごった返していました。

そんな中、私はブリーフケース片手にスーツ姿で大阪に向かいました。

大阪経済大学での講義です。

三連休にも係わらず受講に来て下さる方々(昨日は全員出席でした)のことを思うと、『こちらもがんばらなくては』と身が引き締まります。。

さて、話は変わりますが、先週放映の『ルビコンの決断』を見ていましたら、ワコールの創業者、塚本さんが1970年にタイムカプセルを埋めた話が出てきました。

30年後の2000年にそのタイムカプセルは開けられます。

中から出てきた塚本さんの当時の手紙。30年後の未来のワコールに向けた手紙でした。

『このカプセルを開ける事前に私が既に他界している時は、よく創業の精神を研究理解して・・再び強力な相互信頼関係を振興されんことを望む』と、会社への思いが託されています。

これを書いた時、塚本さんは50歳。このタイムカプセルが開かれる30年後、彼は80歳。

もしかすると自分はもう居ないと考え、遺言のような文章を残したのでしょう。(塚本さんはカプセルが開けられる2年前の1998年、78歳で他界されました。)

1970年当時の塚本さんは、今の私よりも若かったにもかかわらず、既に将来の世代に自分の思いを伝え、繋げる準備をしていたことが分かります。(ある意味、50歳の時点で既に遺言状を書いていたとも解釈できます。)

そして私は、今、仮に自分が30年後に開けられるタイムカプセルに何を書くのだろうと思うと、改めて自分に残された時間の短いことに気づかされます。

自分に残された有限な時間。

この意識が塚本さんをして、ワコールを更に大きな会社へと急成長させたのでしょうね。

今から10数年前になりますが、私は、東南アジア、タイでワコールの工場を見せて頂いたことがあります。タイの女性にフィットするような製品を作るということで、製品開発の部門もしっかり現地に持ち、体育館の数倍もあるような工場で生産が行われていました。

ところで、タイムカプセルと言えば、私が幼稚園の時だったか小学生の低学年の時だったか、何かを紙に書いて、その紙をビンに入れて、家の庭に埋めたのを思い出しました。

その家は小学校4年の時に越してしまったので、今はどうなったのか・・。

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