私の履歴書
日本経済新聞の『私の履歴書』。
ウィキペディアをクリック(『こちら』)してみると、初回からこれを書いた方たちのリストを見ることができます。
リストに無いのが興銀の頭取であった中山素平さん(『こちら』)。中山さんは勲章だけでなく、「私の履歴書」も断り続けていたことで有名(『こちら』)。
近年読んだ中で異色だったのが、渡辺恒雄さん。
「私の履歴書」は通常「私は○○年に生れた。私の父親は・・」といった出だしで始まることが多いのですが、渡辺さんの「履歴書」は、いきなり「学校から帰ると姉たちがうろたえ取り乱している。父平吉が玄関で洗面器いっぱいの血を吐き、病院に担ぎ込まれたのだという」との出だしで始まります。
さすがプロの文章家。
長嶋茂雄さんの「私の履歴書」も印象に残っています。
『プロの選手は格好いい辞め時なんか選べない』といった趣旨のことを書かれていました。
プロであるがゆえに、どういうタイミングで辞めるのか、長嶋さんは常に考えておられたと思うのですが、天才、長嶋さんの結論は、『格好いい辞め時なんか選べない』といったものだったのですね。
そして、今、執筆中の加山雄三さんの「私の履歴書」も面白い!(若大将の加山さんも72歳なんですね。)
年に1ヶ月か2ヶ月、「私の履歴書」が面白い時は、日経新聞を朝開く時、少しだけ胸がわくわくします。
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