老いてゆくアジア
先日、『老いてゆくアジア』の著者、大泉啓一郎さんのお話を聞く機会がありました。
本書は、アジア経済研究所の第29回「発展途上国研究奨励賞」を受賞した著作。
一般的には、アジアは活力に溢れ、繁栄が続くと思われがちですが、「一人の女性が一生の間に何人子供を産むか」という「合計特殊出生率」を調べてみると(データは2007年)、
日本 1.3
韓国 1.3
台湾 1.1
シンガポール 1.3
香港 1.0
タイ 1.9
中国 1.7
といった具合で、少子化の問題はアジア共通です。
高齢化も急速に進んでおり、「高齢化社会」(65歳以上の人口が全体の7%以上)に移行する(した)年は
日本 1970年
韓国 1999年
香港 1983年
シンガポール 1999年
中国 2002年
「高齢化社会」(65歳以上の人口が7%以上)から「高齢社会」(65歳以上が14%以上)に移行する(した)年は
日本 1994年
韓国 2017年
香港 2013年
シンガポール 2015年
中国 2025年~27年
7%→14%になるのに要する(した)年数は、
日本 24年
韓国 18年
香港 30年
シンガポール 16年
中国 23~25年
各国とも高齢化の問題は特に農村部に顕著で、人口が移動(農村→都市)するタイミングも20~24歳でピークに達し、年をとるにつれ、高齢者は農村に定着する傾向にあるとのこと。
『外国の研究者が渋谷の街角に立って観察しても、日本の高齢化問題は分からない。同様に我々が上海を見ても中国の高齢化問題は分からない。アジア各国の農村を歩いてみないと・・』
大泉さんのこの言葉には説得力がありました。
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