« 資本主義の将来 | トップページ | 日産自動車 »

2009年10月25日 (日)

コマーシャル

すみません。本のコマーシャルです。

都心の本屋さんの店頭にようやく『M&A新世紀』が並び始めました。

        Photo_3      

この本は、タイトルにM&Aとあるため、M&Aの専門書と間違えられて、本屋さんの棚の中で、『企業再編』、『社会・法務』といった棚に置かれてしまっているケースもあるようです。

書店で見当たらなかったら店員さんに聞いてみてください。

アマゾンの頁(『こちら』)に記された本書の内容紹介や目次の抜粋からもお分かり頂けるように、私としては、この本を極めて普通のビジネス書として書いたつもりです。

最後の章から一部抜粋してみます。

* * *

確かなことは、この地球という惑星には今や68億人が居住していて、日本の人口はそのうち僅か1億2000万人を占めるに過ぎないということだ。

日本は内にこもって生きることはできない。

それでなくても少子化・高齢化で日本の市場は縮小するばかりなのだ。

本来、グローバル資本主義の言わんとしていることは、資本主義というルールの下で、オープンでフェアな競争をしようということだ。

世界のどんな貧しいところで生れた人にもチャンスを与えようということである。

それは各国が保護主義や閉鎖主義、ブロック主義に走ることと相容れない考えだ。

(以下略)

先に述べたことだが、「M&A新世紀」で頭角をあらわしてきた企業は、必ずしも大国の企業ではない。

ビールのインベブはベルギー、SABは南アフリカだ。

衣料品店の「H&M」はスウェーデンで、鉄鋼のミタルはインドである。

かつて戦後の焼け野原に生れたソニーやホンダのような会社が世界企業へと羽ばたいていったように、これらの会社もまた知恵と才覚と戦略によって世界の表舞台へと躍り出てきたのだ。

私はそこに、小国、尾張の田舎侍、織田信長が旧来の因習にとらわれず、新しい考え方を大胆に取り入れ、天下統一を進めていった姿と共通するものを見る気がする。

インドの田舎町で牛小屋のような土壁造りの家屋に生まれ、インドネシアへ飛び出していって電炉のスクラップ製鉄工場を始めたミタル。

その彼が一代で世界一の鉄鋼王になることができたというのが、グローバル資本主義の醍醐味だ。

ミタル氏こそは、ある意味で戦後の日本そのものではないか。

私にはそう思えてきたのである。

|

« 資本主義の将来 | トップページ | 日産自動車 »

コメント

本予約させて頂きました。
明日には届くと思います。

郵政も岩崎さんが経営したら日本にも活力が出てくるのではないかと勝手にワクワクするんですが、現状は逆にひきこもっていきそうでガッカリです。

では、本の到着 楽しみにしております。
(Cooliris 社 すごいですね。いつもありがとうございます。)

投稿: ラフ | 2009年10月25日 (日) 22時32分

本、ありがとうございます。

気に入って頂けると嬉しいです。

投稿: 岩崎 | 2009年10月25日 (日) 22時54分

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



« 資本主義の将来 | トップページ | 日産自動車 »