20年前とこれから始まる『新世紀』
断食道場から戻りました。体重は2.5kgほど減りましたが、今後これを維持していくのが大変です。
さて先日来20年前について書いてきましたが、これは日本でバブルがピークの頃だったからです。
20年前というと、ベルリンの壁が崩壊し東西冷戦が終結した時でもあります。
この時、東ドイツだけでなく、他の東ヨーロッパや旧ソ連の国々でも雪崩のように旧体制が崩壊していきました。
しかし朝鮮半島ではこの世界的な流れを呼び込むことが出来ず、ドイツで起きたような『壁の崩壊』を起こせませんでした。
その後、ドイツは、東と統合したことで、失業率の増加、財政の悪化などに苦しみますが、それでも人々の生活には冷戦時代には見られなかった政治的な安心感が漂い始めます。
そして欧州では通貨統合、単一通貨ユーロの導入(99年1月)といった道を進み始めます。
先日「ドイツではベルリンの壁崩壊に向けて、それよりかなり以前から着々と準備を進めていた」といった話を書きましたが、ヨーロッパの動きを見ていくと試行錯誤を繰り返しながらも、歴史の方向性を見据え、非常に戦略的に動いてきているように感じます。
一方日本は、戦略の道しるべが無いまま、1989年を境に「失われた10年」が始まり、気づいたら「失われた20年」になってしまいました。
これから先も少子高齢化の進展など見通しは必ずしも明るくありません。
しかし、『失われた○○年』というのは、ここで終わりにして、2009年から日本にとっての『新世紀』が始まる、そんなつもりで気持ちをポジティブに切り替えていくことが必要です。
もちろん「気持ち」だけではなく、将来を見据えた戦略的思考が、政治の世界でも、企業経営の世界でも必要になってくるのは言うまでもありません。
あと20年もしたら、恐らく街を走るクルマはガソリン車から電気自動車や燃料電池車などに置き換わっていることが予想されます。
ネットの世界でも、マイクロソフト、ヤフー、グーグルに続く動きがどんどん起きています。20年後にこの世界でリーダーになっているのは、おそらくは全く別の会社なのではないか。そんな気がしてきます(Kleiner Perkins が 出資した Cooliris 社などのテクノロジーでは3次元的世界がネット上に出現します。例えばページをぱらぱらとめくるように画面上で本が読めるようになります)。
いまを起点に将来を見据えた戦略的思考を始める。そのことで『失われた20年』に終わりを告げ、新世紀に向けて走り始めたい―断食中にヨガをして瞑想していたら、そんな思いがしてきたのですが、これはやはりシロウトで「瞑想になっていなかった」ということなのかもしれません。
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