ベルリンの壁崩壊20周年
今日はベルリンの壁崩壊20周年にあたります。
CNNなどは盛んにこの特集番組を流していました。
先週末の10月31日(土)、当時のリーダー3人(コール元ドイツ首相、ゴルバチョフ元ソ連大統領、ブッシュ(父)元米国大統領)がベルリンに集まり、当時を振り返りました(詳しくは『こちら』。3人の写真も見れます)。
席上、ゴルバチョフは『冷戦時代にはあと2人のリーダーがいた』と述べました。
その一人、サッチャー元英国首相は dementia (認知症)で、もう一人のミッテラン元フランス大統領は、1996年に他界しています。
このベルリンの壁崩壊に至るドラマは実に興味深いものがあります。
本日の日経CNBC『ヴェリタス・トーク』ではこの点について約1分間ほどしか触れることが出来ませんでした(メインのトピックはあくまでも『通貨ユーロ』でしたので、あまり脱線出来なかったのです・・・)。
壁崩壊に至るドラマを知りたいという方は、昨日紹介した、滝田洋一著『通貨を読む』も参考になりますが、下記のブログが圧倒的に面白いです。
なお、日経CNBC『ヴェリタス・トーク』は、
月曜 24時00分〜、26時03分〜、 火曜 17時15分〜、19時06分〜と4回ほど再放送されますので、
本日夜22:13~を見逃された方は是非ご覧になってみて下さい。
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コメント
統一当日、僕は「ビッグマン」という雑誌の依頼でベルリンにいました。当時の東ベルリンは無政府状態。若いアナキスト達がビルを占拠してカフェやライブハウスをやっており、深夜まで若者でいっぱいでした。店内はマリワナの匂いがきつかったです。
壁崩壊には大喜びした西ベルリン市民ですが、統一にはとても冷たく、当日は静かなもの。テレビに映った熱狂者は東の人か他所から来た人だったと思います(当時のバックパッカー達は11/9にベルリンで会おう、が合い言葉だったとか)。
ベルリン市民は総じて政治に虚無的でコール首相も人気がなかった。でも今から思えばコールの決断と実行は正しかったし、あの時しか平和的な統一のチャンスはなかったかもしれません。
東の人にしてみたら、それまでの常識がすべてひっくり返ったのですから大混乱したでしょう(しばらくは二流市民扱いで苦労したようですね)。一夜にして世界(価値観)が変わるあの不思議な感じは映画「グッバイレーニン」が良く表現していたと思います。
投稿: 吉田 | 2009年11月10日 (火) 22時08分
吉田様
ご無沙汰しています。
当時、通貨の実力からすれば、西独のマルク対東独のマルクの交換比率は4対1か、5対1でした(西独マルクの価値の方が4~5倍高い)。
にもかかわらず、コール首相は、1対1としてしまう。
東ドイツの人たちは、自分たちの資産が4倍~5倍にも評価されたわけです(その分、輸出が大変になりましたが・・)。
西ドイツからすれば、貧しい東ドイツを抱え込んでしまった。
にもかかわらず、このような西独に不利な条件で統合に踏み切った。先見の明があったのでしょうね。
投稿: 岩崎 | 2009年11月11日 (水) 06時58分