記事にならないものを読む
日本航空の機内に週刊新潮が置かれなかったことがあります。1995年~99年。
山崎豊子の小説『沈まぬ太陽』が週刊新潮に連載されていた時期です。
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これをマスコミの側から見ると、どういうことになるでしょうか。
頻繁にテレビCMを打ってくれる企業の不祥事は記事にしにくい。
新聞や雑誌に広告を載せてくれるスポンサーにとってマイナスなことは書きにくい、ということになります。
企業の側からすると、その分の保険の意味合いも兼ねて、日ごろから積極的に広告を打ってやっているということです。
だからこそ巨大企業の首脳が、マスコミに対して『広告取りやめ』という『報復をしてやろうか』などと発言したりすることになるのです(詳しくは『こちら』)。
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投資家としてはこの辺も見極め、記事にならないものを読む努力をしないと、ある日、突然株価が激しく下落し損をしてしまうことになりかねません。
例えば新車購入に対して政府(要は国民の税金です)は、減税と補助金で積極的に販売支援をしています。
にもかかわらず、トヨタの業績は今ひとつパッとしません。
これをどう読むか。
2009年3月期、営業損益
2010年3月期、営業損益見通し
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コメント
ピュアプレイな会社のほうが悪くなった時も影響の度合いが少ない気がします。
トヨタホーム関しては、いろんな方が岩崎さんと同様の言及をされていますね。
広告には保険的な意味合いがあったのですか。
JALのエピソードと新潮のエピソードは面白いです。
投稿: マンガー | 2009年11月25日 (水) 08時30分