臨界点到達(その3)
一昨日、『クライン孝子さんのブログ』が面白いとご紹介しました。引き続きほかの方のブログの紹介になりますが、『金融日記』のこのブログ記事(↓)は面白い。
『金融日記』―勝間さんのインフレ政策を実行するとどうなるのか?
物理学や数学をやられた方ならよく分かると思うのですが、相転移や発散ということが起こり得ます。
そして金融の世界でも発散という言葉を使います。「キャッシュ・フローが発散してしまう」といったように・・。
私は5年間、プロジェクト・ファイナンスの審査を興銀でしましたが、キャッシュ・フローが発散してしまうケースを何度も見ました。
日本の国債(財政)もいつになったら発散するのか、(どういう条件になれば発散するのか)、データがあれば、キャッシュ・フローモデルを組んで、シミュレーション分析をすることが出来ます。
国家戦略室がまずやるべきは数学や金融に明るい人の力を借りて、この辺のシュミレーションをきちんとすることです。そしてそれを国民に提示することです。
意味も無く、『国債発行残高は44兆円にしたい』などというよりも、いくらであれば安全なのか、逆に臨界点に達するのは、どういう条件の時なのか、いつなのか。
データがきちんとあって、モデルさえ組めば、その辺のところがもう少しよく分かるようになります。それをベースに議論をするのが国家戦略室の役目だと思うのですが・・。
こちらのブログ(↓)もご参照ください。(これはどちらも私が4年ほど前に書いたものです)。
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コメント
岩崎さんも金融日記の藤沢さんも頭良すぎです。学生の俺にはとてもついていけません。
岩崎さんの本は金融日記でもけっこう紹介されているので読んでますよ。
投稿: くま | 2009年11月11日 (水) 18時56分