清華大学
先週水曜日は清華大学招聘教授の紺野大介博士のお話を聞きました。
最近の中国の躍進には科学技術力の分野でも目覚ましいものがあります(下図)。
(科学・工学系博士号取得者数 1985-2005)
そして輝かしい実績を上げつつある中国の頭脳集団の中でも、紺野博士が招聘教授を務める清華大学の存在感には特に目を見張るものがあります。
政治の世界でも清華大学抜きには語れません。胡錦濤国家主席、朱鎔基元総理、呉邦国全人代議長などが清華大学出身です。
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中国経済に目を向けてみましょう。紺野教授によれば、『ちょうど2009年の12月中旬、まさに今日あたりに、中国のGDPが日本のそれを抜いたのではないか』とのこと。
個人資産1億円以上を持つ人が5000万人いるとも言われている中国。
そのパワーを肌で感じてきた紺野教授の話は大変興味深いものでした。
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ところで10年以上前になりますが、中国社会科学院(国務院発展研究中心)の呉敬璉教授が来日した際に私は教授を京都にご案内したことがあります。
呉敬璉氏は興銀常務の小林実氏と親しくしておられました。私が呉敬璉氏にお会いした時には小林氏は既に他界していましたが、小林氏の後輩ということで私は呉氏には大変親しく接して頂きました。
当時から私は中国エリート層の学識の豊かさと凄まじい勤勉さには驚かされていましたが、『今でも全くそれは変わらない』という紺野教授。
競争が厳しいことで全員が切磋琢磨する―そんな隣国の存在感は日に日に大きくなっていきます。
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ご参考までに紺野大介教授は月刊誌『選択』に「あるコスモポリタンの憂国」を連載中。
『中国の頭脳:清華大学と北京大学』といった著作もあります。
一方、呉敬璉教授の最近の本は『こちら』。
昔、呉敬璉教授が小林実さんと共著で出した本は『こちら』。
『こちら』のインタビュー記事も参考になるかもしれません。
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