世論の曲解
政治学はマキャヴェリの君主論、ドイツの国家学を初めとして、政治哲学、政治思想、政党論など多様な領域にわたります。
(マキャヴェリ肖像画)
第二次世界大戦後は行動科学的アプローチからの研究も進み、投票行動、世論調査などのデータ分析を駆使する手法も進んできました。
3年ほど前に亡くなられた早稲田の内田満教授も、学生時代に私が受けた授業で、行動科学革命、合理的選択理論などについて話しておられました。
さて計量政治学のアプローチから前回の総選挙を分析したのが、『この本』。
以下はアマゾンの書評から:
・自民党が2005年総選挙の大勝の後の2007年参院選の大敗を 小泉―竹中路線への(とりわけ伝統的自民党支持層の農村部の有権者の)反発と解釈し、安部政権以降伝統的保守の復活を目指したが、これが完全に自民党の読み違えだった
・データ分析によれば、有権者は2005年以降一貫して構造改革を中心とする小泉―竹中路線を支持していた
・著者は本書で、反小泉旋風によって、政権交代が実現したという言説を見事に覆してみせる
・本書を読んでもうひとつ気がついたことは、小沢民主党幹事長の戦略と本書が見事に重なっていることだ
* * *
さてこれから先、有権者はどんな審判を下すのでしょうか。
今日は長崎県知事選挙の投開票日。
そして7月には参議院議員選挙を迎えます。
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コメント
中央政治大学院に申し込んでみました。
投稿: xibj | 2010年2月23日 (火) 09時31分