足踏み
1週間ごとの動きで見ると、日経平均株価は2月1日で始まった週以降、(4月2日に終わった週まで)8週間連続で上昇してきました。
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2月1日の週(2月5日引値) 10,057円
2月8日の週(2月12日引値) 10,092円
2月15日の週(2月19日引値) 10,123円
2月22日の週(2月26日引値) 10,126円
3月1日の週(3月5日引値) 10,368円
3月8日の週(3月12日引値) 10,751円
3月15日の週(3月19日引値) 10,824円
3月22日の週(3月26日引値) 10,996円
3月29日の週(4月2日引値) 11,286円
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しかし先週は11,204円で取引を終え、週単位で見ると下落。
8週間続いた上昇基調に終止符を打ちました。
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現在の世界経済を読み解く上で参考になるのが、ニューズウィークの「4.14号」『世界経済超入門』。
第1部は『今年の3大イシュー』と題して、
1)世界の景気は回復したのか
2)人民元を値上げせよ
3)ギリシャ危機は広がるか
の3点を解説。
第2部は『そうだったのか!世界経済16のポイント』
と題して、
1)中国経済
2)株価
3)金融規制
4)米失業率
5)ドル安
6)政府の借金
7)デフレ
8)ジンバブエ
(以下略)
などをそれぞれコンパクトに解説。
例えば、2)株価のところでは、『今年3月までの1年で一番株価が上がったのは東欧諸国。ウクライナの株価は4倍以上になった』
それだけ東欧やウクライナがリーマンショックの影響を受けて昨年3月までに株価を下げていたということなのでしょうが、何れにせよニューズウィークの視点は新鮮です。
8)のジンバブエの項では、2008年7月のジンバブエのインフレ率は、何と年率 2億3100万%だったとか。
それが今年1月のインフレ率は9.6%。
いったいどんな魔法を使ったのか(詳しくはニューズウィークの記事をみてください)。
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さてニューズウィークの記事を読んでいくと、いろんなことに思いを巡らせてしまうのですが、その一つが日本国債。
よく『日本国債は95%が国内で消化されるから平気だ』という評論家が多いのですが、
それは個人が、銀行預金、郵便貯金などへの預け入れ(あるいは年金保険料・社会保険料支払いなど)により、
間接的に国債消化に寄与してきたからです(例:個人から受け入れた資金で地方銀行が国債を購入)。
しかしこれを年層別に見ると、個人資産を積み上げ、積極的に預金を預け入れしてきたのは60代~80代の世代。
これからの若い世代はそういった余裕は無くなってきています。
これから先も 95% は国内で消化されると言えるのかどうか。
個人投資家としては、5年後、10年後の世界を見通して自らの資産運用戦略を考えていく必要があります。
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