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2010年4月15日 (木)

人民元

人民元の問題はグラフにして見ると分りやすいと思います。

                 (1人民元当たりのドル価額推移)

Cny2 

上図(出所:Yahoo! Finance をもとに著者編集)をクリックするとグラフは大きくなり見やすくなりますが、要はこういうことです。

2005年7月21日、中国は為替制度改革を実施。人民元の対ドル相場を約2%切り上げ(上の図の左端)。

以降、人民元相場は穏やかに上昇(上の図の左半分)。

ところが金融危機が深刻化し始めた2008年夏ごろから人民元相場はほとんど動かなくなります(上の図の右部分)。

「中国は安い人民元で輸出を拡大させ経済を梃入れした」、「これは逆に米国企業などにとっては不利に働いたではないか」、「本来の価値に戻して欲しい(切り上げして欲しい)」、というのが米国の主張です。

人民元は最大で40%過小評価されているとの説もあります(『こちら』)。

「40%過小評価されている」ということは、中国のGDPは日本を「抜いた」どころか、実は日本よりも「4割も大きかった」ということになってしまうのですが、さて・・・。

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