人民元
人民元の問題はグラフにして見ると分りやすいと思います。
(1人民元当たりのドル価額推移)
上図(出所:Yahoo! Finance をもとに著者編集)をクリックするとグラフは大きくなり見やすくなりますが、要はこういうことです。
2005年7月21日、中国は為替制度改革を実施。人民元の対ドル相場を約2%切り上げ(上の図の左端)。
以降、人民元相場は穏やかに上昇(上の図の左半分)。
ところが金融危機が深刻化し始めた2008年夏ごろから人民元相場はほとんど動かなくなります(上の図の右部分)。
「中国は安い人民元で輸出を拡大させ経済を梃入れした」、「これは逆に米国企業などにとっては不利に働いたではないか」、「本来の価値に戻して欲しい(切り上げして欲しい)」、というのが米国の主張です。
人民元は最大で40%過小評価されているとの説もあります(『こちら』)。
「40%過小評価されている」ということは、中国のGDPは日本を「抜いた」どころか、実は日本よりも「4割も大きかった」ということになってしまうのですが、さて・・・。
| 固定リンク
コメント