ユーロのゆくえ(2)
ユーロが乱高下を繰り返しながら、じりじりと値を下げてきています。
昨晩(NY市場)は「一服」と言いますか、むしろユーロは対ドルで、1.215から1.243くらいまで「上昇」。
一日の取引時間内での動きとしては、ほぼ過去1年間位の間で、もっともユーロが上昇(!)した一日となりました(『こちら』)。
しかしこれは一時的な動きで、ユーロに対しては引き続き悲観的な見方がマーケットを支配しているようです(『こちら』)。
先般『ユーロのゆくえ』と題する記事を載せました(『こちら』)。
今年2月8日に Monness, Crespi, Hardt & Co.(『こちら』)が "idea dinner" と称する夕食会を開催。ヘッジ・ファンドの人たちが招かれ、
『ユーロはもっと下落すべきではないか。1ドル=1ユーロくらいになるのではないか』
といった議論なされたとの、ウォールストリート・ジャーナル紙の報道(2月26日付け;『こちら』)を紹介したものでした。
この時(2月)のレートは1ユーロ=1.36ドル。それが今では1ユーロ=1.24ドルにまで下落しています。
対円で見ると、この時124円だったユーロが現在では113円台に・・・。
ECB(European Central Bank)のサイトに行くと、通貨ユーロが誕生してから今日までの対ドル相場のグラフが出てきます。
こうしてあらためて眺めてみると、2000年から2002年までは米ドルの方がユーロより(値段が)高かったことが思いおこされてきます。
ユーロは今後どうなるか。
浜矩子教授の『ユーロが世界経済を消滅させる日』は、(本のタイトルがやや刺激的過ぎますが)、分りやすく書かれていると思います。
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