身近な材料
一昨日のブログ記事でトヨタと日産の決算の数字について触れました。
企業価値評価に際しては数字が最も重要であることは確かなのですが、数字以外にも様々な情報を入手して、これを分析・評価、時に自分なりの仮説を立てて検証していくことも重要です。
例えば役員人事。
2009年トヨタの豊田章一郎氏と奥田碩氏が同時に取締役を退任しましたが、その裏に何かストーリーでもあったのだろうかと推測してみたりします。(トヨタに勤める友人がいれば噂話を聞きだしてみても良いでしょう)。
そして例えば、企業が生産する製品の評価。
私は街でタクシーを拾う時には極力個人タクシーを拾うようにしています。運転手さんとクルマについて語り合うためです。
「なぜクラウンを選んだのか」、「今乗っているフーガの調子はどうか」
こういった具合に質問してみます。
個人タクシーの運転手さんは自分が乗っているクルマについて一家言持っている人が多く、クラウン派もフーガ派も、それぞれクルマについて時として延々と話してくれます。
更に海外に出張で行けば、その街でどんなクルマが走っているかをチェックします。
先月行ったイスタンブールでは、タクシーの8割がヒュンダイ(韓国)、フィアット(イタリア)、ルノー(仏)の何れか、そして残り2割弱がフォルクスワーゲンといった「印象」でした(すみません、正確な数字ではなくて単なる私の「印象」です)。
いずれにせよ日本車は余り多くないように感じました。
数字以外の情報を出来るだけ多く、そして客観的に入手していくことで、数字の持つ意味をより良く知ることが出来るようになります。
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