敬老の日
明日9月20日は敬老の日です。
よく 「70歳代を無事過ぎると長生き出来る」 と言います。
本当にそうか、統計上のデータで調べてみましょう。
まず日本人の平均余命を見てみます。
厚生労働省のホームページから平成21年簡易生命表(平成22年7月26日発表)をダウンロードします(『こちら』)。
これによると、男の平均寿命は79.59年、女の平均寿命は86.44年です。
この表で明らかなように、80歳男性の平均余命は8.66歳。
つまり 70歳代を無事乗り越えられた80歳の男性は88.66歳まで生きられるということになります。
この辺の関係をもう少し詳しく見てみます。
女性の平均余命データを使って、年齢ごとの平均余命をグラフ化します。
なるほど80歳を過ぎた辺りからグラフの形状がややフラットに近づいていきます。
それぞれの年で、平均何歳まで生きれるかをグラフ化すると下図のようになります。
やはり80歳を超えたあたりからグラフはぐっと上に傾き始めます。
ちなみに具体的数字で見てみると、
70歳の女性 → 平均89.61歳まで生きれる
80歳の女性 → 平均91.68歳まで生きれる
90歳の女性 → 平均95.86歳まで生きれる
要は、1歳増える(年を取る)ごとに、平均何歳まで生きれるか、この年数が(小数点以下の単位ですが)少しづつ増加していくのです。
この増加のペースが70歳代の半ばあたりから急ピッチになってきます。
これをグラフ化すると下図のようになります。
すでに50歳となったあなたが自分の老後の生活設計を考える場合、0歳児の平均余命(男:79.59年、女:86.44年)を使うのは正しくありません。
資金計画などを考える際には0歳児の平均余命に10歳くらい上乗せした方が安心です。
すると男は約90歳、女は96歳となります。
よく「老人は金を使わない」とか、「80歳の人が老後の為にと年金を溜め込んでいる」と批判する人がいます。
「だからお金が回っていかないのだ」といった批判です。
しかし80歳の女性は平均でも後12年間の生活設計を考えなくてはなりません。
「介護が必要になったらどうしよう」、「あまり子供に迷惑をかけたくない」-そう思って節約する人の行動パターンはある意味、合理的なのだと思います。
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コメント
面白いですね。
生存バイアスがかかっているのだから、残存年齢=平均年齢-今の年齢を使えないのは、当然ですよね。
別の話で、twitterやらないんですか?岩崎さんをフォローしたいです。
投稿: わらくん | 2010年9月19日 (日) 00時27分
グラフにされると分かりやすいですね。
直観的に思ったのは70歳まで生き延びた?人は自殺することもないだろうという事でしたが、ただの健康な人の生存者バイアスかも知れませんね…
しかし、長生きすることの不安も分かるのですが、リバース・モーゲージの様なものなら子供にも迷惑かけずに結構win-winな様に思うのですが、そんなに上手くはいかないのでしょうかね…
投稿: 為替好きな大学生 | 2010年9月19日 (日) 01時42分
わらくん様
twitterは、以前2~3回エントリーしただけで、その後続きませんでした。
多分私にはあまり向いていないのだと思います。
投稿: 岩崎 | 2010年9月19日 (日) 08時34分