Portola Valley
カリフォルニアの本屋さんでForbes誌(2010年10月11日号)を買いましたら、 たまたまこれが The Richest People in America (トップ400人)の特集でした。
ページをめくると、スタンフォード留学時のクラスメート、ビノッド・コースラ(Vinod Khosla) の大きな写真が目を引きました。
写真と一緒に 「Fast Facts」 と題された簡単な説明文があります。
『 Worth: $1.3 Billion
Indian-born engineeer came to the U.S. to attend grad school at Carnegie Mellon.
Raised $1.1 billion in the summer of 2009, the most by a venture firm in 3 years.
His Three Dog Vineyards, named after his dogs, produces a thousand bottles of cabernet sauvignon a year. 』
とのことでした。
ビノッド(Vinod) はカーネギーの後、スタンフォードのビジネス・スクールにやってきて、同じく我々のクラスメート、スコット・マクネリー(Scott McNealy)らとともに、卒業後サンマイクロシステムズを起業します。
Java言語の開発やワークステーションなどで有名な会社です。
当時スタンフォードの1年上にはマクロソフトのスティーブ・バルマー(現在のCEO)もいました。
ところで ビノッド・コースラ も、スコット・マクネリーも、どちらもPortola Valley に住んでいます。
(Portola Valley)
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先週スコット・マクネリー(Scott McNealy)の自宅でビジネススクール時代の仲間を招いてパーティーが行われました。
卒業後30年になりますので、パーティー出席者のなかには30年ぶりに会う人もいます。
Portola Valleyの丘をクルマで上っていくとスコットの自宅の住所が書かれた小さな案内板が見つかります。
案内板のあるところから始まる山道(と言ってもクルマは楽にすれ違うことが出来ます)からが彼の敷地内なのでしょう。
そこからクルマで更に行くとやがて4階建て(地下1階、地上3階)の大きな建物が現れてきます・・。
140人ほどのクラスメートが招かれたパーティーでしたので、次から次へとクルマが上ってきましたが、パーキング・アテンダントが4~5人いましたので、出席者はクルマを降りるだけで、すぐに玄関へと繋がる階段状の坂道に向うことが出来ます。
「Toshi !」と呼び止められたので振り返ると、クルマを降りたばかりのRussell Pyne と彼の奥さんでした。
Russell はAtrium Capital を起業したクラスメートで私がリーマンブラザーズにいた際、サンフランシスコで一緒に食事をしたこともあります。
スコットの家は4階建て(地下1階、地上3階)で、家の中にバスケットボールのコート有り、ホッケー場有りで、敷地は家からは(広すぎて)境界線が見えず・・といった感じでした。
バーでワインを受け取り庭に出るとサンフランシスコ湾が一望できました。
スコットによるとこの家は、「こういった家にしたい」という構想を練って、設計し、建て始めてから一応の完成を見るまでに「5年かかった」とのこと。
「3年前に越してきた」とのことですが、まだ最終的には完成されていないようで庭の一部ではアイスホッケー場なのでしょうか、何かを作る工事が進行中でした。
印象に残ったのは、ゴルフ場のクラブハウスのように大きな家であるにもかかわらず、子供たちの勉強スペースがキッチンに隣接されていて、パーティーに来たお客さんたちがぺチャクチャ喋る、そのすぐ脇で子供たちが勉強していたことです。
子供をすぐ目の届くところにおいて置きたいという奥さんのスーザンさん(彼女もスタンフォードビジネススクールの卒業生です)の配慮なのでしょう。
「僕が運転して子供たちを毎朝サンノゼにある学校まで送っていくんだ」
そう語るスコットの顔はかつてビル・ゲーツと並び称されたこともある「起業家」としての顔よりも「父親」の顔そのものでした。
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