日銀による追加緩和
5日午後1時半過ぎに日銀による追加緩和が発表されると円は急落。1ドル83円99銭になりました。
しかし直ぐに約1円ほど値を戻し、午後11時50分現在83円02銭(下図)。
日銀が量的金融緩和政策を止めたのが2006年3月。
それまでの間(例えば2005年1月~2006年3月)、実質実効為替レートはかなり円安に動いていました(下の青線;詳しくは日銀の『こちら』のサイトの為替のところをクリックしてみてください)。
そしてこの時、日経平均は11,500円(2005年1月)~15,600円(2006年3月)のレンジにありました(下図)。
昨日の午後、市場は率直に日銀の追加緩和を好感しましたが、その後の動きを見る限り、市場は更にもう一段の追加緩和を求めているものと思われます。
日銀の政策についてマスコミ関係のAさんと議論していたら、Aさんいわく、
「あの時(2008年3月)、武藤総裁案に民主党が同意していたら、いまの日本経済はもっと良かったんじゃないですかね」
8月30日のブログ(『こちら』)にも書きましたが、
「パーティーが盛り上がった時にパンチボウルを取り上げるのが中央銀行の仕事」ですが、
私は、国民や企業が脱水症状に陥ってふらふらしている時に、水を差し出すのも中央銀行の役目だと思っています。
日銀には会議室で統計数字を見て議論するだけでなくて、もっと街に出て世の中の状況を見て欲しいし、市場との対話も積極的に行って欲しいと思います。
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