金融界のエリートたち
リーマンショック後も投資銀行家たちの高額報酬が時おり話題になります。
昨年ゴールドマンは全従業員36,000人に対して総額で83.5億ドル(6,847億円)の報酬を支払った(1人あたり19百万円)とか、
あるいはモルガンスタンレーのゴーマンCEOの昨年の年収は12億円の見込みだとか・・(いずれも『こちら』参照。なお1ドル=82円で計算しています)。
しかし年収という観点からすると、彼ら投資銀行家たちはもはや金融界のエリートではなくなってきています。
少数の優秀なヘッジファンドマネージャーたちが稼ぎ出す所得(年収)が半端なものでなくなってきているからです。
下の写真はどちらもジョン・ポールソン氏。
彼が個人として稼ぎ出した所得は昨年4,100億円に上ったといいます(『こちら』)。
彼は2007年にも3,200億円を稼ぎ出し話題になりました。
結果、彼は個人資産1兆円強を持つ至り、今や全米20位、全世界でも45位の金持ちに・・(『こちら』)。
ポールソン氏はもともとはボストン・コンサルティング・グループのコンサルタントで、ヘッジファンドを始めたのは38歳のとき。
昨年はポールソン氏のほかにもデイビッド・テッパー氏や、レイ・ダリオ氏といったヘッジファンドマネージャーたちが1,600億円から 2,500億円の所得を上げたと言われています(『こちら』)。
彼らヘッジファンドマネージャーたちは、「金(ゴールド)の上昇にかけた」とか、あるいは「新興国にかけた」といったように、相場のはり方はひとそれぞれだったと言います。
いずれにしても業界的には一部のエリート・ヘッジファンドマネージャーたちに富が集中したといった構図になったようです。
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