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2011年1月27日 (木)

日本国債格下げ

S&Pが日本国債を格下げ(AA→AA-)。

このニュースがきょう午後4時過ぎに伝わると外国為替市場では円が対ドルで1円近く下落。

もっとも格付についてはこんな事実もあります。

リーマンブラザーズが破綻する1週間前。

この段階に至っても、リーマンのS&P格付はシングルAでした。

S&Pによって「リーマンブラザーズは新日鐵や日立よりも安全性が高い」と評価されていたのです(『リーマン恐慌』54頁)。

したがって格付というのは実はあまりあてになりません。

むしろCDS市場での日本国債CDS保証料率(『こちら』)や国債の流通利回り、新発債への応募状況などを見ていった方が良いと思います。

以下のグラフは日経新聞1月19日付のウェブサイト(『こちら』)から取ったものです。

Cds

* * * * * *

そうは言ってもAA-というのはどのくらいの格付なのか、他国と比較してみましょう。

AAAの国

米国

英国

ドイツ

フランス

スウェーデン

スイス

オーストリア

ノルウェー

デンマーク

フィンランド

カナダ

オーストラリア

AA+の国

ベルギー

香港

AAの国

アブダビ

スロベニア

スペイン

AA-の国

日本

サウジアラビア

台湾

A+の国

中国

韓国

チェコ

イタリア

日本以外の国の格付けは昨年12月9日現在。

詳しくはS&Pのサイト(『こちら』)をどうぞ。

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