日本国債格下げ
S&Pが日本国債を格下げ(AA→AA-)。
このニュースがきょう午後4時過ぎに伝わると外国為替市場では円が対ドルで1円近く下落。
もっとも格付についてはこんな事実もあります。
リーマンブラザーズが破綻する1週間前。
この段階に至っても、リーマンのS&P格付はシングルAでした。
S&Pによって「リーマンブラザーズは新日鐵や日立よりも安全性が高い」と評価されていたのです(『リーマン恐慌』54頁)。
したがって格付というのは実はあまりあてになりません。
むしろCDS市場での日本国債CDS保証料率(『こちら』)や国債の流通利回り、新発債への応募状況などを見ていった方が良いと思います。
以下のグラフは日経新聞1月19日付のウェブサイト(『こちら』)から取ったものです。
* * * * * *
そうは言ってもAA-というのはどのくらいの格付なのか、他国と比較してみましょう。
AAAの国
米国
英国
ドイツ
フランス
スウェーデン
スイス
オーストリア
ノルウェー
デンマーク
フィンランド
カナダ
オーストラリア
AA+の国
ベルギー
香港
AAの国
アブダビ
スロベニア
スペイン
AA-の国
日本
サウジアラビア
台湾
A+の国
中国
韓国
チェコ
イタリア
日本以外の国の格付けは昨年12月9日現在。
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