38勝8敗
日経CNBCの『日経ヴェリタストーク』に出演しました。
番組は震災後2か月近く中断していました。今日が復帰第一号です。
ヴェリタスの編集長も山崎さんから越中さんへ、キャスターも小川さんから曽根さんへと変更となりました。
さて今回の番組は4月30日のバークシャーの株主総会を振り返ってのもの。
毎年ネブラスカ州オマハで開催されるバークシャーの株主総会には4万人もの株主が出席、バフェットが5~6時間かけて株主の質問に丁寧に答えます。
現在バークシャーの株は1株約1,000万円(先週末 120,280ドル)。
これでは簡単に株主になって出席することはできない ― そう思っている方に朗報です。
1996年からバークシャーはB株を発行し始めました。そしてこちらは1株約80ドル(約6,500円)。
B株の株主でも株主総会に出席できます。
B株は通常のバークシャー株(A株)の1,500分の1の経済価値を持ちます。B株の議決権はA株の10,000分の1。
A株はB株1,500株に交換可能ですが、B株を1,500株集めてもA株にすることはできません(詳しくは『こちら』)。
このため市場では常に、
A株の株価≧1,500×B株の株価
なる関係が成立します(万が一そうなっていないと、すぐに裁定取引が行われます)。
と思って、先週末の株価でこの関係をチェックしてみると、
A株の株価=120,280ドル
1,500×B株の株価(80.21)=120,315ドル
と、上記の関係は成立しておらず、裁定が働く余地がありました!
バークシャーのアニュアル・レポートにはバフェットが同社の経営権を握った1965年から最近年までの毎年のパフォーマンス比較(対S&P500)が載っています。
2010年末の報告書を見ると、46年間のパフォーマンスは38勝8敗。
バフェットは46年間のうち38年間、市場に勝ってきました。
しかもトータルのリターン(46年間)は、市場が63倍、バフェットは4,904倍。
1965年に100ドル投資していれば、2010年には490,400ドルになっていた計算になります。
ただし最近2年間の投資成績(2009年、2010年)は市場(S&P500)に敗れてます(『こちら』)。
『日経ヴェリタストーク』の再放送は
5月9日(月) 24:00~24:15、5月10日(火) 18:30~18:45、19:06~19:21 の3回です。
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