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2011年7月12日 (火)

フクシマの真実

通勤途上、駅の売店で週刊朝日を買い、思わず読みふけってしまいました。

『フクイチ(福島第一原発)が地震と津波、どちらでやられたのかといえば、まず地震で建屋や配管、電気系統など、施設にかなりの被害を受けたのは事実です。 

地震直後、「配管がだめだ」「落下物がある」などと緊急連絡が殺到しました。 

制御室からも「配管や電気系統がきかなくなった」などと、すさまじい状況で、多くの作業員が逃げ出した。耐震性に問題があったのは否めません。 

こうした事態に対応している間に「津波がくるらしい」という話が入り、とにかく避難が優先だと施設内に放送を流し、情報収集を進めているうちに津波が襲ってきた。これで、街灯やトイレなど、地震後もかろうじて通じていた一部の電源もほぼ通じなくなった。完全なブラックアウト(停電)です。 

そのとき頭に浮かんだのは、どうやって冷却を続けるか、です。すぐに人を招集して、とにかく電源回復を急ぐようにと指示した。何とか電源を回復できないかと、(東京電力)本社に電源車を要請するなど、もう大声で叫ぶばかりでした。 

津波の破壊力を実感したのは、電源確保のために状況を見に行った作業員から「行く手をはばまれた」「瓦礫で前へ進めない」などと報告を受け、携帯写真を見たときです。本当にとんでもないことになっていた。本社に電源車を頼んでいるような悠長なことではとても無理。自分たちで何でもやれることはやらなきゃ、もう爆発だと覚悟しました。すぐに車のバッテリーなど使えそうなものを探させました。 

日が暮れ、周囲は真っ暗で作業がはかどらない。携帯電話の画面を懐中電灯代わりにしている―現場からは、こんな報告が次々と上がってきました』

福島第一原発の現場の幹部が語る「フクシマの真実」。

まだご覧になっていない方は、今週の週刊朝日、必見です。

私自身、これまで多くの書籍、新聞、雑誌、ネットの記事等みてきましたが、現場にいる人だけが語れる真実の重みの凄さをこの記事で実感しました。

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