トモダチ作戦の裏側
米国サンディエゴから日本の東北地方までの距離はざっと8,600キロ(グーグル・アース)。
震災後に日本に駆けつけた空母ロナルド・レーガンの時速は最大30ノット(『こちら』)。

サンディエゴを出てレーガンが東北沖に駆けつけるには、6日以上かかる計算になります(8,600キロ÷30ノット(55.6キロ)÷24時間=6.4日)。
すなわち空母ロナルド・レーガンは地震が発生してからサンディエゴを出て日本にかけつけたのではなく、「すでに日本の近くに来ていた」、だからこそ震災直後の 3月13日には宮城県沖に到着していたということになります。
日高義樹氏はレーガンはすでに「グアム島を基地として行動していた」と説明し、「ロナルド・レーガンを中心とする機動艦隊は、時速30ノットの戦闘速度で北上し、地震と大津波が起きてから数十時間後には、仙台沖に到着して救援活動を開始した」(日高義樹著『世界の変化を知らない日本人』)と記述しています。
なるほど、これなら東北・グアム島間は約2,700キロですので48時間でグアムから東北沖まで着きます。
ウィキペディア(英語版)によると日高氏とは違って、空母ロナルド・レーガンは地震発生当時、朝鮮半島地域にいた(『こちら』)との説明。
いずれにせよ、横須賀を母港とする空母ジョージ・ワシントンに加えて、ロナルド・レーガンも第7艦隊の管轄地域に出入りするようになってきたということでしょう。
この点を長谷川慶太郎氏は、「第7艦隊の戦力倍増のため」と説明しています(長谷川慶太郎・日下公人共著『東日本大震災 大局を読む!』)。
実は空母ロナルド・レーガンの公式ウェブサイトがあります(『こちら』です)。
これによるとロナルド・レーガンはすでに2月2日に米国サンディエゴを出港。第7艦隊と第5艦隊の管轄地域(area of responsibility(AOR))での戦闘配備に就くためと説明されています。
そして日本の東北沖での任務遂行後、すでに5月9日には第5艦隊管轄地域のアラビア海に到着したとのこと。
ちなみに第5艦隊は、ペルシア湾、紅海、アラビア海から、ケニアまでの東アフリカを責任地域とし、バーレーンに司令部を置きます(下図は各艦隊のAOR)。

ところで、そもそも米国には11隻しか空母(原子力)がありません。
1隻の空母の動きは軍事的にきわめて重要な意味を持ちます。
今回の空母ロナルド・レーガンの動きをどう読むか。
そう言えば最近北朝鮮が中国やロシアなどを訪問するなど動きを活発化させているのが気になります。
| 固定リンク


コメント