11年ぶりの日本
昨日のYahoo(米国)の株価(1日の動き)。
「マイクロソフトに買収されるかもしれない」との(以前にも出た)噂話が昨日再度出てきて、株価は午後3時ころ(NY時間)から急騰しました。
一般論ですが、市場全体がここまで安くなってくると、M&Aの動きが出てきて、マーケットで形成されている株価に修正を入れる・・。
これが資本主義(市場主義経済)の一般的な動きです。
一方、日本では友好的でない買収に対する国民的な拒否感がありますので、M&Aによるマーケットへの修正が行われにくい傾向にあります。
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さて一昨日、かつてJP Morganで私と一緒に働いていたドイツ人のN君が私のオフィスを訪ねてきてくれました。
N君にとっては実に11年ぶりの日本だと言います。
「少し時間があったので昔モルガンがあった赤坂パークタワーの界隈や、表参道、青山を歩いてみました。
緑がたくさんあるし、街にはごみが落ちていない。
行きかうクルマも新車が多い。
世界各地を訪問した後、東京に来ると、改めてこの国の豊かさを実感します」
と、これが彼の11年ぶりの日本の印象。
N君はいまブティックの投資銀行に勤めています。ヘッジファンドをやっている友人も多いと言います。
最近のヨーロッパの動向をどう見ているかについて尋ねました。
「ギリシャとしては本音では自分たちの通貨、ドラクマに戻りたいのかもしれない。
その方がペイン(痛み)は少ないはずだ。
ただギリシャが離脱すると、次にはイタリア、ポルトガル・・といったように南欧の国が次から次へと狙われるようになる。
ドイツは経済の弱い国々がユーロにいるおかげで、これまでずいぶんと恩恵を受けてきた。
仮にドイツマルクを維持していたとしたら為替レートはドイツにとってもっと高い(厳しい)ものとなり、輸出産業は日本のように辛い状況にさらされていたと思う。
したがって現在のユーロのシステムを守ろうとドイツとしては必死になっているのだが、これが守れるかどうかわからない。
ドイツ人は日本人と同じように勤勉で真面目だ。
南欧の人たちとちょっと違う」
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