「クロをシロと言い張る」 (オリンパス その7)
オリンパスは26日、今月2度目となる社長交代を発表。
高山新社長が就任会見の冒頭で「過去の買収は適切に実施し、不正行為は一切ない」とする菊川剛前社長のコメントを読み上げたことに対し、ロイターは、
「市場が何を期待しているのか、オリンパスは本当に分かっているのか」と
国内系運用会社のファンドマネージャーが憤る様子を伝えています(『こちら』)。
FBI(米国連邦捜査局)が捜査に乗り出すほどの国際的スキャンダルに発展しながら、不透明な資金の流れにつき説明せずに、「過去の買収は適切に実施した」と繰り返すオリンパス。
これを読んで思い出したのは、日刊ゲンダイに載った拙著『マネー大激震』の書評です(2011年10月12日付)。
評者いわく(拙著は)
『「クロをシロと言い張る「既得権」型の日本企業株」への忠告など、現状を分析し、個人の資産がさらにメルトダウンしていく可能性が高いと警告』
と評しています(下記参照。なお下記の書評は画像の上でクリックすると大きくなります)。
本当に「クロをシロと平気で言い張るような会社」に間違って投資してしまうと、個人投資家は大きく傷つきます。
その辺は『マネー大激震』に書いた通りです。
なおオリンパスの株価はFACTAがスキャンダルについて書く前は、2,685円(7月20日)。それが現在1,099円。
60%の下落です。
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