伝記
『リード(注:ジョブズの長男)は、4人1組で争うローカルテレビのクイズ番組に、高校の同級生と参加したことがある・・・・
まず、大人になったらなにになりたいかと司会者がたずねる。
「がんの研究者です」
がリードの答えだった。』
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(ジョブズの幼年期)『(小学校)4年生が終わるころ、ヒル先生がジョブズに知能検査を受けさせたところ、高校2年生レベルの成績だった。
この結果、ジョブズの知能が並はずれていると学校側も認め、4年生が終わったら7年生へと2年飛び級したらどうかと驚くような提案をしてきた・・・
ジョブズはいじめられることが多く、7年生の半ば、両親に最後通告をつきつける。
「もっといい学校に行かせてくれって頼んだ」
そのためにはお金がかかるが、そのころジョブズ家はかつかつの生活をしていた。しかし、ジョブズの要求をけるという選択肢はなかった。
「難しいって言われたけれど、だったらもう学校に行かないって宣言したんだ。そうしたら、どこがいいかいろいろと調べ、2万1000ドルもお金をかき集めて、もっといい地域に家を買ってくれたよ」』
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(ジョブズの発言)『IBMやマイクロソフトのような会社が下り坂に入ったのはなぜか、僕なりに思う理由がある。いい仕事をした会社がイノベーションを生み出し、ある分野で独占かそれに近い状態になると、製品の質の重要性が下がってしまう。
そのかわり重く用いられるようになるのが、“すごい営業”だ。売り上げメーターの針を動かせるのが製品エンジニアやデザイナーではなく、営業になるからだ。
その結果、営業畑の人が会社を動かすようになる。
IBMのジョン・エーカーズは頭が良くて口がうまい一流の営業マンだけど、製品についてはなにも知らない。
同じことがゼロックスにも起きた・・・
・・・
・・・スタートアップを興してどこかに売るか株式を公開し、お金を儲けて次に行く ― そんなことをしたいと考えている連中が自らを「アントレプレナー」と呼んでいるのは、聞くだけで吐き気がする。
連中は、本物の会社を作るために必要なことをしようとしないんだ・・・
1世代あるいは2世代あとであっても、意義のある会社を作るんだ。それこそウォルト・ディズニーがしたことだし、ヒューレットとパッカードがしたこと、インテルの人々がしたことだ・・・
・・・
・・・僕はまわりに厳しくあたった。あそこまで厳しくなくてもよかったんじゃないかとも思う。
社員をひとりクビにした日、6歳のリードが家に帰ってきたときに
「今日、失業したんだと家族や小さな息子に話さなきゃいけないなんて、彼はどういう思いをするんだろう」
って考えてしまった。
つらかったよ。でも、誰かがやらなきゃいけないんだ。チームをすばらしい状態に保つのは僕の仕事だとずっと思ってきた。僕がやらなきゃ誰もやらないからだ』
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この伝記(『スティーブ・ジョブズ I』、『スティーブ・ジョブズⅡ』)が幅広く読まれるのは、等身大のジョブズを描いているからのように思えます。
そこには悩み苦しむジョブズがおり、家族の愛があり、生と死の物語があります。
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