2012年の意味
これは団塊の世代がはじめて65歳に達する年です。
つまり来年からいよいよ急ピッチで日本の高齢化が進展することになります。
一般に65歳以上を高齢者と呼び、高齢者の総人口に対する割合を「高齢化率」と言います。
この割合が7%になると「高齢化社会」(仮に『第1段階』と呼びましょう)。
14%になると「高齢社会」(「化」が取れます。仮に『第2段階』と呼びましょう)。
21%になると「超高齢社会」です。仮に『第3段階』と呼びましょう)。
さてクイズです。
米国は上記の何段階でしょうか。
答えは『第1段階』。
『こちら』が2010年の米国国勢調査の結果。65歳以上は全国民の13%なので、まだ高齢社会には達していません。
日本は何段階でしょうか。
団塊の世代がまだ65歳に達していないので、第2段階の高齢社会?
いいえ。
日本の65歳以上の人口は、2,990万人。全人口の23.4%です(『こちら』)。
実は日本は「疾うの昔」(言い過ぎ?)の2007年に第3段階の「超高齢社会」に達していました。
しかもこれからが本番です。
なにせ団塊の世代が高齢化年齢(65歳)に達するのはいよいよ来年からなのですから。
(上図は「高齢化白書」(『こちら』)より。クリックすると大きくなります)。
一般に団塊の世代と言われるのは、昭和22、23、24年生まれの人たちです。
「何だ、たった3年か」と思われるかもしれません。
戦後のベビーブームは日本の場合3年で終わりました。
ほかの国は15~20年、続いたのですが・・。
日本の場合、「3年で終わった」と言うよりも「終わらせた」のです。
優生保護法の改正(昭和24年)などにより、昭和25年から大規模な産児制限が実施されたからです。
ということで、この戦後のベビーブーマー世代(団塊の世代)がいよいよ65歳になっていきます。
その最初の年が来年、2012年なのです。
その結果、どういうことが予想されるか。
現状23.4%の高齢化率はますます上昇していきます。
2015年には26.9%。
2005年(高齢化率20.1%)から2010年(高齢化率23.1%)まで、高齢化率が3%上がるのに5年要したところが、4年足らずで3.5%も高齢化率がジャンプします。
そして今から44年後、2055年には40.5%にまでなります。
生産年齢人口(15~64歳)を支え手とすると、1.3人で65歳以上を支えるということになっていきます。(現状は『こちら』でも明らかなように、2.7人で1人を支えている)。
「税と年金の一体改革」と言っても、65歳以上が「それ以下の世代に支えてもらう」という発想を変えない限り、どう考えても無理が生じます。
現在年金をもらっている方たちも含めて、65歳以上にももっと負担してもらわないことには社会が成り立たなくなってしまいます。
たとえば65歳以上でも働ける人は働くとの前提で社会全体の仕組みを構築しなおす必要が出てくると思います。
高齢化の進展については実は平成19年(今から4年前です)に政府は高齢化白書(『こちら』でかなり鮮明に予想して見せているのですが、対応が先延ばしになってきたのが残念です。
そしてついに団塊の世代が高齢化グループ入りする2012年が、来年やってきます。
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