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2012年2月12日 (日)

いま世界が注目しているグローバル企業株とは?

日本はすでに人口が減少に転じ、高齢化の波が押し寄せていますが、世界全体で見れば、人口は増え続け、経済は成長していくものと考えられています。

2007年、米国の投資銀行、ゴールドマンサックスは、「2050年の世界各国のGDP」を予想しました(『こちら』)。

2010年現在の世界のGDPは60兆ドル。

ゴールドマンの予想によれば、2050年には、世界上位22か国のGDPの合計値は、239兆ドル(2006年価値の米ドルベース)。

22か国の合計値だけで、現在の世界全体の4倍の経済規模になるとの予想です。

多少の紆余曲折はあるにせよ、長い目で見れば世界経済は順調に拡大していくと予想しているのです。

であれば、そういった世界の成長を取り込もうとしているグローバル企業の株式に投資したらどうかというのが、拙著『マネー大激震』の趣旨でした。

そして拙著のなかではマクドナルド、アップルといった会社を取り上げてみました(その後、数か月で両社とも株価が史上最高値を記録しました)。

Mac

  『マネー大激震』発売(2008年8月)以降のマクドナルド株価推移

App

  『マネー大激震』発売(2008年8月)以降のアップル株価推移

ところで、こういった、いわば「常連」の名前の会社だけではなくて、新顔の企業もいまや世界の注目を集めるようになってきました。

たとえばフェイスブック。

この会社は今から8年前の2004年に、当時19歳であったマーク・ザッカ―バーグが設立しました。

インターネット上で、人と人とのコミュニケーションを促進するサービス(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)を提供。

すでに世界全体で8億4500万人の会員を有していて、2010年から11年にかけて発生したチュニジアのジャスミン革命や2011年にムバラク大統領を退任に追い込んだエジプト革命では、フェイスブックが大きな役割を果たしたと言われています。

これまでフェイスブックは未公開でしたが、今月1日、米国SEC(証券取引委員会)に対して、株式公開(IPO)を申請。

これから先、おおよそ6週間をかけてSECで上場の審査が行われ、3月下旬から5月にかけてのいずれかの時点でフェイスブックの株が一般投資家にも買えるようになります。

上場後のフェイスブックの時価総額は、7.6兆円程度になると言われており、もしそうなると、日本の時価総額ランキングではトヨタ(10.6兆円)に次ぐ、第2位に位置することになります。

2004年にグーグルが上場した時、初値は100ドルでした。

それが今では600ドルを超える水準で取引されています(グーグルの時価総額は現在15兆円)。

はたしてフェイスブックはグーグルと同じような軌跡をたどるのかどうか・・・。

現在執筆中の本(3月8日発売)では、こういった点についても取り上げていきたいと考えています。

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コメント

こんにちは

記事拝見させて頂きました。
フェイスブックは今ものすごいですね!

企業にも宝の山となるんですかね!?
他の記事にも面白いのがありましたので宜しかったらぜひ読んでみて下さい!
http://akb.cx/rVr

投稿: haraharada | 2012年2月23日 (木) 15時28分

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