個人年金保険と変額保険
3日(土曜日)の日経ラジオ『集まれ!ほっとエイジ』では、前回(2月25日)に続き保険についてもう少し詳しく説明しました。
まず個人年金保険。
これは通常の場合、終身保険の派生形として手に入れることが出来ます。
終身保険というのは、いわゆる積み立て型の保険ですが、毎月、3万円とか、積み立てていきます。
この間、死亡した場合には、たとえば2500万円といった保障があります。
そして、たとえば65歳の時点で、これを解約返戻金として一時金として(たとえば1900万円を)受け取るか、あるいは一時金ではなくて、毎月、7万円とかの、終身の年金で受け取るか、選べるケースが一般的です。
いずれにせよ受け取りを開始すれば、その時点で、終身の保障(2500万円)の方は消えてなくなります。
65歳ですから、子供も成人しているし、自分が死んで、遺族にまとまったカネを残すよりも、自分の老後のために、これまでに積み立てて作った保険金を使おうという趣旨です。
ところで最近「変額年金」という言葉をよく聞きます。 これはどういうものでしょうか。
一般の積み立て型保険(終身保険)や定額年金保険は契約時から予定利率が決められているため、受け取れる保険金額や年金の額が固定しています。
これに対し、変額年金とは保険料の払込期間に株式や債券などで積極運用し、その成績によって受け取れる年金額が変わるという商品です。
実はこの商品は主として銀行の窓口で売られてきました。
変額年金は、銀行にとっては投信と並んで手数料収入を見込める商品であったことから、銀行は、この保険を積極的に窓口で売ってきたのです。
なお変額年金の年金額は運用成績によって変わると説明しましたが、実は払い込んだ金額を「最低保証額」として設定し、運用成績がそれを下回った場合は保険会社が負担するのが一般的でした。
もちろん契約者はこのために購入時に手数料(3%~5%)を払い、運用期間中も保険関連費・運用関連費などの手数料(2.5%~3.0%)を払わされます。
それでも「高い利回りの可能性があり、しかも元本保証付き」ということで、 2005年から2007年くらいにかけて銀行窓口では多大な人気を集めました。
投資信託のような値上がりの可能性もありながら、値下がりした場合の最低保証もある、いわば「良いとこどり」の商品設計が 「超低金利下で運用先を求めてさまよっていた巨額の個人金融資産を引き付けた」のです。
実際に、2005年に変額保険を購入し契約時に400万円を一括で払い込み、15年後の満期時に一括で、元本に運用成績がプラスされて戻ってくることになっていた人のケースですが
2008年のリーマンショックで状況が一変。
それまでは順調だった運用も一転して損失に転じ、現在の想定元本は300万円以下にまで目減りしてしまったといいます。
銀行担当者によれば、「それでも満期まで持てば元本は保証されますよ」 とのことだったらしいのですが、この人は、心配しながらも「あと8年」と満期が来るのをひたすら待っているのだとか・・。
いま実はこういった人がたくさんいるのです。
詳しくは是非番組をお聞きになってみてください。
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なお iTunes でも聞けます(無料です)。 『こちら』です。
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