シェールガス革命
昨晩(日本時間)のFOMCの結果発表は、マーケットが95%以上こうなるだろうと予想していた通りの内容のものでした。
つまり(1)今月で終わる予定だったオペレーション・ツイストは年末まで延長、(2)バーナンキによる「必要とあれば今後更なる措置(注:QE3)を講ずる用意がある」との声明発表の2つです。
市場は5%くらいの確率で「FEDはもしかしたら先手を打ってQE3に打って出るかもしれない」と予想する向きも(ほんの少しだけ)ありましたから、その分、ダウは下げました(しかしナスダックは僅かですが上昇で終えています)。
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ところで昨晩の勉啓塾は天然ガスの専門家(東京ガス、総合エネルギー事業部西形企画部長)による「最近の天然ガス・LNGおよびシェールガスの動向」について。
米国やカナダでは非在来型天然ガスの代表選手ともいうべきシェールガスの開発がどんどん進められており、その一部には三菱商事、三井物産、住友商事、東京ガスなどの日本の会社も参加しています。
今年の4月3日に日経新聞が報じた通り、シェールガス開発の影響を受け、ニューヨーク市場の天然ガス価格は約10年ぶりに百万BTUあたり2ドルの大台を割りました。
日本の天然ガス(LNG)輸入価格は原油価格などを参考に決められており、結果、日米で天然ガス価格の価格差が9倍もついてしまったとのこと。
米国ではシェールガスやタイトガス、CBM(炭層ガス)などの非在来型ガスの生産量がすでに全ガス生産量の50%を超え、2035年には75%に拡大する見込み。
人類が非在来型ガスを開発出来るようになったことで世界のエネルギー事情は大きく変動してきています。
なお上図(クリックすると大きくなります)は、『こちら』から取りました。
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