Retina Display を搭載していない iPad mini
Retina とは「網膜」という意味の英語。
Retina Display は、高解像度(高画素密度)の液晶ディスプレイのことを言います。
Apple社のiPhone や iPad などに採用されています。
ところが先日発表された iPad mini には、このRetina Display が搭載されていませんでした。
さっそく競争相手のアマゾンがこの点を突いてきました。
米国のアマゾン本社のウェブサイトを開くとまっさきに出てくるのが、この比較広告(画像の上でクリックする大きくなります)。
これを見させられると消費者としては、iPad mini ではなくて、Kindle Fire HD の方に手が伸びてしまいそうです。
ではなぜアップルは iPad mini に Retina Display を搭載しなかったのか?
この点に関しては日本でも米国でも幾つもの記事が出ていますが、代表的なものが、『これ』。
この他に、アップルとしては、 iPad mini と第4世代 iPad (2つの製品は同時に発表された)との差別化を図り、両者間のcannibalization (共食い)を避けたかったのではないか、とする見方もあります。
しかしこれらは企業の都合であり、消費者目線に立っていません。
地図と言い、 iPad mini と言い、アップルでは最近こうしたチグハグな動きが目につき始めました。
実はこうした動きの裏には「経営陣の間に不協和音があるからなのではないか」という見方(『こちら』)もあります。
一昨日、アップルは Scott Forstall と John Browett の2人のSVPの辞任・退社を発表しました。
Scott Forstall は今年1月に出版された "Inside Apple: How America's Most Admired--and Secretive--Company Really Works" という本では、CEOになることを期待していると書かれた人物。
その彼がすでに今年5月の時点で保有するアップル株の95%を売りに出していた(『こちら』)とか・・。
Retina Display 非搭載の裏には、いろいろな「知られざる真実」があるのかもしれません。
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