古代エジプト美術館創設
日本初の古代エジプト専門美術館が今から3年前に設立されました。
その名もずばり「古代エジプト美術館」と言います。
この美術館は、日本最大の古代エジプト遺物コレクションを所蔵するとのことで、知る人ぞ知るの美術館。
「質量ともに日本を代表する古代エジプトコレクション」(近藤二郎 早稲田大学エジプト学研究所所長)と、内外から高い評価を受けています。
しかもこの美術館は軽井沢や箱根にあるのではありません。
なんと渋谷の雑踏のなかの商業ビルの8階にあります。
まさか、こんな場所に、古代エジプト美術館が・・・といった場所にあるのです。
驚くのはそれだけではありません。
この美術館を創設したのは個人の方で、なんと現役のサラリーマン。
野村證券株式会社、金融市場調査部、マネージング・ディレクターの菊川匡さんです。
いったいどうやって個人の方が(しかも現役のサラリーマンが)日本最大の古代エジプト遺物コレクションを所蔵するという美術館を創設することが出来たのか・・・
ということで、昨晩の勉啓塾(『こちら』)では、ご当人の菊川匡さんをお招きしてお話を聞きました。
それにしても、菊川さん、バリバリの現役証券マンであるだけでなく、研究者としても活躍しており、現在東京理科大学総合化学専攻博士後期課程在学中。
古代ガラスの分析を中心に研究を行っているとのこと。
そして、①証券マン、②研究者に加えて、3つ目の活動分野が、③古代エジプト美術の収集、美術館の設立、運営。
すでに1000点を超える日本最大の古代エジプトコレクションを集めたとのことで、
コレクションの展覧会「古代エジプトへの扉」を2004年岡山市立オリエント美術館、
2005年横浜ユーラシア文化館にて開催。
そして2009年7月渋谷に日本初の古代エジプト専門美術館であり、本物を使ったテーマパーク「古代エジプト美術館」を設立。
当然この美術館のオーナーでもあります。
まぁ、これだけでも驚きで興味深いのですが、講演ではこのほかにも面白い話が次から次へと飛び出しました。
ミイラを日本に運ぶ時、どうしたか?
航空貨物として取扱い可能だったのかどうか。
また日本の国内を運ぶとき日本の運送会社は引き受けてくれたのかどうか、などなど・・・。
美術館はJR渋谷駅ハチ公口より徒歩5分のところにあります(『こちら』)。
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