下げ止まりか?
先週の米国株は、水曜、木曜と2日続けて大きく下落しました。
上図は先週1週間の動きです。
米国株は今年6月あたりから、QE3 実施 を期待して、9月中旬まで上がり続けてきましたが、
下図(6月から半年間の動き)の通り、それまでの上昇分の約半分を先週の2日間で吐き出してしまいました。
先週金曜日のダウ平均株価は何とかやっとといった感じでプラス0.03%となり、一応下げ止まった形になってはいます。
しかし本当に下げ止まったのかどうか。
これはまだよく分からず、今週1週間の動きを見る必要があるでしょう。
予想される企業収益との関係で、株価を見てみましょう。
ダウ平均のPER(予想収益ベース)は、先週金曜日の株価で、12.15(『こちら』)。
ちなみに日本の東証一部の平均は予想収益ベースで、14.03(『こちら』)。
ダウの方はまずまずのレベルであり、これ以上の下落余地はあまりないかもしれません。
個別株はどうでしょうか。
先週金曜日はアップルがようやく下げ止まりました(前日比+1.73%)。
今後はどうなるのでしょうか。
上図は過去3か月間の動きです。
アップルの場合、やはり当面の一番のポイントは iPhone 5 の供給不足問題。
たまたま先週金曜日、渋谷のビックカメラを覘いたら、
iPhone 5 は、au だと全機種在庫有り、ソフトバンクだと16Gを除き全機種在庫有りでした。
文化村通りのau ショップでも全機種在庫有り。
ただ報道によると米国では供給不足がまだ続いているようです。
そういった中で先週金曜日に株式市場を駆け巡ったニュースが、
Piper Jaffray のアナリスト、Gene Munster が
「今後2~3週間で供給不足問題はほぼ解消するのではないか」
との見方を発表したというもの(『こちら』 および『こちら』)。
であれば、クリスマス商戦には何とか間に合いそうです。
さらに先週金曜日には
① China Telecom が iPhone 5 を販売開始することが決まったことが発表されると同時に、
② China Mobile との交渉も2013年初めには妥結するのではないかとのRBCの予測も報じられました。
先週金曜日の株価をベースとすると、アップルのPER(予想収益ベース)は10.99(『こちら』)。
来年度12か月(ending Sept. 2014)をベースとするPERは、9.32(『こちら』)ということで、株価はアップルが生み出す収益に比し、かなり売り込まれています。
もっともアップルが売り込まれているのは、個人投資家などの信用取引(証拠金取引)のためなので、現在のところは、株価は必ずしもファンダメンタルズ要因によって動かないという見方(『こちら』)もあります。
私個人としては、この段階で他の米国株を売却して、アップル株を少し買い増しする(米国株全体の比率は変えない)ことも検討したいと考えています。
| 固定リンク
コメント