その時、その時で考えて決断したことに何一つ悔いはない
松井秀喜選手の引退会見。私が一番印象に残ったのは「悔いはないのか」との問いに対しての松井選手の答え。
「その時、その時で考えて決断したことに何一つ悔いはない」
以前から、松井選手の言葉のひと言ひと言にはひじょうに重いものがあると感じていました。
常に真摯に努力する松井選手の姿は求道者のようで、我々に勇気や励ましを与えてくれました。
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今から10年まえのことです。
2002年の秋。
松井選手の日本での最後の試合。
たまたま来日していた米国企業の幹部2名をこの試合に招待しました。
当時私はリーマンブラザーズにいました。
私自身は野球を見に行く時間が取れなかったことから、当時、投資銀行部内の若手2名にホスト役になってもらって、米国から来たゲスト2名を野球に連れて行ってもらったのです。
彼らが野球を観終わって夜のディナーを食べるところで私は合流しました。
南カリフォルニアから来た彼らはアナハイム・エンジェルスの大ファンでした。
今朝7時のNHKニュースで松井選手の引退会見を聞いていて、私は10年前のそんなひとコマをふと思い出しました。
(ちなみにこの2名の米国企業幹部はM&Aのプロポーザルを持って日本企業を訪問したのですが、例によって日本企業の方はなかなか決断できず、10年後の今年になって漸くこの米国企業と日本企業のある事業部門とのM&Aが実現しました)。
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ところで今朝は取引先の方から、「岩崎さんの記事を『プレジデント』で見ました」と教えられました。
この取引先との面談の後、私は東京医科歯科大学病院へと急ぎ、病院での診察を終えて、近くの丸善で『プレジデント』を買いました。
32頁にインタビュー記事が掲載されています。
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東京医科歯科大学病院に行ったのは、昨晩から時として突然強烈なめまいに襲われるようになったからです。
診察の結果、「良性発作性頭位めまい症」とのことで、診察してくれた医師の方にこの症状について書かれた小冊子を頂きました。
「サッカーの澤選手(なでしこジャパン)がかかったのと同じです」
との話。
小冊子には「ときには嘔吐を伴うことがあるほどぐるぐると回転する感覚が強いため、恐怖を感じる人は少なくありません」と書いてありますが、まさに天井が90度くらい回って落ちてくるような感覚は恐怖そのもの。
病院に行くまではいったい何なのかと心配していましたが、「これは治ります」という、お医者さんの丁寧な説明にひと安心。
それにしても今年は、9月には外科手術で4日ほど入院したり(注:これもたいしたことなく完治しています)、そして今回のめまい・・といったぐあいに、いろいろなことがありました。
今年の2月。一昨年から昨年にかけて再発していたぶどう膜炎がようやく収まり、ほっとしたところだったのですが・・
まぁ、目の前にあるものをひとつひとつ解決していって前に進むしかない、そんな気持ちで年末を迎えることになると思います。
今年はみなさんにとってどんな年でしたか。
どうかみなさん良いお正月をお迎えください。