オークニー
「今度ヨーロッパに来るときにはぜひ立ち寄ってください」
ジリアンと彼女のご主人のクリスにこう言われたのは今年の8月。
米国カリフォルニア州ニューポートビーチで行われた高校の同窓会の時だ。
卒業後40周年の同窓会だったので、彼女に会うのは40年ぶり。ご主人に会うのは初めてだった。
ジリアンは同じ高校に通う英国からのAFS留学生だった。
日本からの留学生だった私は、英語に苦労し、米国人高校生たちが話している輪の中になかなか入っていけない。
そんな中、言葉にまったく苦労することなく新しい友達を作っていく彼女のことを羨ましく思っていた。
1年間の留学の後、彼女は英国に戻り、大学を卒業。ロンドンでしばらく会社勤めをした後、たまたま休暇で訪れた英国北部のオークニーが気に入って、そこに移り住んだ。
毎年12月になると日本からクリスマスカードをオークニーの彼女に出していたが、今年の夏、「ぜひ一度来てください」と言われたこともあって、初めてオークニーがどこなのか調べてみた。
図の「赤で示した A」の部分がオークニー諸島。
英国と言っても北の果てのようなところだ。
「とても風光明媚な良いところです。私たちの家には2ヘクタール(6000坪)の庭があります」
と、ご主人のクリス。
クリスはオークニーで高校の先生をしていて、ジリアンの方は役所で働いていたが今年から辞めて家の手入れとか庭いじりをしているという。
ネットで調べてみると、たしかに風光明媚なところのようだ。
たまたま同じ時期に同じ高校で留学生として1年過ごした友人が、その後の人生の大半を自然とともに生き、一方で、私の方は金融の分野に仕事を持ったため、都会の喧騒の中で生きてきた。
来年か再来年、時間を見つけてオークニーに行ってみたいと思う。
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