指数取引
一つひとつ、個別の株の「短期間の動き」を見通すのは難しいものです。
しかし市場全体の動きとなると、上がるか、下がるか、かなりの確度で見通すことが出来る局面が時として訪れます。
11月下旬から12月中旬までの日経平均の動きなどがそれにあたったのかもしれません。
(ここ3ヶ月の日経平均の動き)
短期間の相場の動きが比較的予想しやすい時には、日経平均指数を買って、上がったところで売り抜ければ、利益を上げることが出来ます。
「指数を買うなんて、どうしたらいいかわからない」という方もいるでしょう。
拙著『自分年金をつくる』という本の111頁から113頁に書いたので、そちらも参考にして欲しいのですが、別にそのためだけに本を買う必要はありません。
以下、簡単にご説明します。
あなたがネット証券でたとえばトヨタの株を買う時、銘柄欄に、7203 とトヨタの証券コードを打ち込み、何株買うかを決めて、取引実行ボタンを押します。
それでトヨタの株が買えるわけですが、同じように日経平均株価指数を買う時、証券コードを1330 と打ち込み、数量を決めて、取引実行ボタンを押します。
それだけです。
別に1330でなくても、ほかにもあるのですが、簡略化のために、ここでは 1330 に絞って議論を進めます。
ポイントは1330 って本当に日経平均と同じように動くのか、という点です。
たとえば先週末の時点で、日経平均は9,940円。
一方、証券コード 1330 は、10,160円じゃないか、と思われる方もいるでしょう。
ピタリと値段が一致していなくても、値動きが一致していれば取引をする人にとっては問題ありません。
では、ほんとうに一致しているのか、どの程度、同じように動くのでしょうか。
証券コード 1330 と日経平均の両者のここ1年間の値動きをプロットすると下記のようになります。
青が証券コード 1330 、赤が日経平均です。
3ヶ月の値動きではどうでしょう。
こんな(↓)感じです。
読者のなかには、『こういったことは日経平均が上がる前に教えてほしかった』とおしゃっる方もいるかもしれません。
しかし「かなりの確度で日経平均は上がる」と思っても、実際にはそうならないことも多く、やはりリスクは伴います。
また取引に際しては、通常の株と同じように売買手数料がかかります。
(と言っても、ネット証券、たとえばマネックスですと、50万円の取引で手数料は 472円です)。
さて、これから先はどうでしょうか。
日経平均の今後の見通しについては、これまでの1ヶ月間でかなり上がってしまったこともあり、これから先は相場の見通しが少し難しくなってきたと言えるでしょう。
しかし私はこの段階(先週末の日経平均:9,940円)でも、日経平均は(したがって証券コード 1330 も)まだ上がる可能性が高いとみています。
本日の日経新聞1面には安倍総裁が「来年1月の金融政策決定会合でもし日銀が物価上昇率目標の設定を見送れば、日銀法改正に踏み切る」と語った旨が報じられています。
思い起こせば、今年2月、白川総裁の「物価上昇率1%を目途とする」との発言で日経平均は 10,255円(3月27日)まで上昇。しかしその後の物価上昇率は 1%にはほど遠く、その結果、株価も急落してしまった(8,238 円; 6月4日)わけです。
しかし今回は誰が脚本を書いているのか知りませんが、安倍総裁が白川総裁を自民党本部に呼びつけたり(『こちら』)、浜田教授を内閣官房参与(経済担当)に内定したり、そしてその浜田教授の本が出版されたり(『こちら』)と、見事にオーケストレイト(orchestrate)された動きを示しています。
つまり将棋で言えば、ほぼ詰んだ状態になっているわけで、このまま1万円を切ったままの状態でいるとは考えにくい、少なくとも今年の3月27日のレベルを意識して、これから先の相場が推移していくような気がしています。
ところで指数取引の対象は日経平均だけではありません。
米国ダウ平均株価の指数取引(たとえばTicker Code: DIA)はどうでしょうか・・?
「財政の崖問題の決着が遅れているが、仮に越年したとしても、いずれは決着する、つまり来年1月下旬のダウは今よりも高くなる」、こう読めば、現段階でダウ平均株価指数を買えるかもしれません。
(ダウ平均の1年間の動き)
しかし当たり前のことですが、読みが外れると損をします。
また実際の取引においては、為替の問題もあります。つまりダウ平均株価指数で利益を上げても、その間、円高に振れれば(ドルから円に戻す時に円が高くなっている訳ですから)、為替でやられてしまいます。
株価と為替の2つを予想することになるわけで難易度は増すことになります。
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