Where is the beef?
Where is the beef? (ビーフはどこにあるんだい?)
これはハンバーガー・チェーン「Wendy's」の1980年代のTVコマーシャル。競争相手のハンバーガーを皮肉ったものです。
1984年の米大統領選で民主党のモンデール氏とハート氏が同党指名大統領候補の座を争いました。
その際、ハート氏の政策に対してモンデール氏が皮肉った言葉が、「Where is the beef? (ビーフはどこにあるんだい?)」
外見だけで中身は無いじゃないか、というもの。
この一言で指名大統領候補戦の流れは一気にモンデールの方に傾いていきました。
この様子は現在YouTube(『こちら』)で見ることが出来ます。
英語ですが、わずか1分間です。たった一言が流れを変えたということで有名なシーンですのご関心のある方は是非ご覧になってみてください。
さて話は変わって、昨日の日銀の金融政策決定会合。
日経新聞のみならず朝日などの一般紙でも派手な見出しが夕刊に踊りましたが、市場関係者の反応は、「Where is the beef? (ビーフはどこにあるんだい?)」
2%は以前から報じられていたので、問題はどうやってこれを達成するかです。
そこのところに関しては、2013年一杯は従来同様で変更なし。2014年から国債などの資産買い入れを増やすということですが、償還分もあり、残高ベースではさほど増えない見込み。
超過準備の付利引き下げ・撤廃も見送られたとあって、いったい『ビーフはどこにあるんだ?』との反応となりました。
日経平均は10,850円から一気に200円以上も下がり、その後、少しは持ち直したものの前日のレベルに到達することなく終わりました。
為替も90円を超えていたものが一気に88円台へと、円高方向に・・・。
ビーフの無いハンバーガーなんて、さすがに流行りません。
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