エコノミストの見方
先日のブログ(『こちら』)に
「リーマンブラザーズでの毎週月曜日、朝のミーティング。これはエコノミスト、ポール・シェアードの話から始まった」
と書きましたが、
興銀でも部店長会議の際には調査部長の話がかなり重要な位置を占めていました。
調査部門を抱えている金融機関はある意味恵まれているわけですが、そうでない場合はネットなどを使って積極的に情報を取りにいくことが重要になります。
たとえば先日の経常収支半減のニュース。
新聞記事を読むとかなり心配になりますが、興銀の調査部出身の塚崎さん(久留米大学教授)の説明ですと、こうなります(以下、引用)。
「昨年の経常収支黒字が半減したそうです。
しかし、今年は再び増加
輸入はドル建て、輸出の一部は円建てであるため、輸出入数量が変
し
あとは、円安で輸出数量が増えて輸入数量が減る分だけ経常収支黒
海外の景気が悪化すれば別ですが、海外の景気は緩やかに拡大して
なるほど、という感じですね。
消費者物価は上がっていくかについては:
(以下、これも塚崎さんのコメントの引用です)。
「ESPフォーキャスト(エコノミストたちの予測の平均値)が発表
これによれば、消費者物価指数の上昇率は13年度が
消費税が3%
これは、「消費税の転嫁分を除いても2%は消費者物価が
解散表明前の昨年10月末に行なった同じ調査で13年度が0.1
つまり、エコノミストたちは、日銀が金融を緩和してもインフレ率
金融緩和が直接物価に与える効果だけではなく、為替の円安や経済
金融緩和による物価への直接的な影響が無いという点では、私の意
日本の物価がそこまで上がりにくい体質になっているのか、エコノ
(ちなみに日銀自身も、解散表明前から消費者物価予想をほとんど
これは、「日銀としては、これ以上金融を緩和し
エコノミストとは別に、経済界の人々はどう考えているのでしょう
経済界の人々もエコノミストたちと同じように「物価は上がら
* * * * *
私は時おり塚崎さんのウェブサイトを見て参考にさせていただいています(『こちら』です)。
(注)上記2つの記事はウェブサイトには載っていないかもしれません。
詳しくは上記にリンクを貼りましたので、塚崎教授のウェブサイトを直接ご覧になって頂ければと思うのですが、最近の塚崎さんの記事で興味深かったものをPDFファイルの形で以下に載せておきます。
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