Bridge Together
イスタンブールに出張してきました。
ちょうどIOC評価委員会の現地調査が行われていた時でもあり、街のいたる所に Istanbul 2020 の垂れ幕がかかっていました。
現地の新聞もオリンピック誘致を大きく取り上げており、国を挙げての熱気が感じられました。
イスタンブール五輪誘致のスローガンはBridge Together。
ご案内のようにイスタンブールはボスポラス海峡を挟んで街の西側がヨーロッパ、東側がアジアです。
Bridge Together には西洋と東洋との懸け橋、キリスト教とイスラム教などとの懸け橋の意味合いも込められているのかもしれません。
東京の五輪誘致のスローガンはご存じでしょうか?
Discover Tomorrow です。
一部の海外メディアは “the Olympics for Japan’s revival”と伝えたりしましたが、これだとBridge Together に比べて迫力不足。
Discover Tomorrow はいいですね。
ただ何で東京がDiscover Tomorrow に繋がるのかが分かりにくいのが難点かもしれません。
ところでイスタンブールは私にとって3年ぶりの訪問。
3年前にイスタンブールを訪れたときと比べて、この3年間で交通渋滞は圧倒的にひどくなり、空気も明らかに汚くなりました。
経済が良くなってきたことの証しなのでしょうが、この交通渋滞と大気汚染はオリンピックにはマイナス。
海底トンネルやあらたな地下鉄も開通させる(注:現在の地下鉄網もそれなりに整備されているのですが)との計画のようですが、その辺をIOC評価委員会がどう評価するのか・・。
今年9月7日にマドリード、イスタンブール、東京のいずれかに開催地が決まります。
がんばれ、東京!
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コメント
「2018年の冬季が韓国なんだから、2回連続アジアでオリンピックやるなんて、欧米のテレビ局が許すはずないジャン。東京招致最大のネックにマスメディアはまったく触れない」
とラジオで久米宏さんが語ってたのが話題になってました。
http://radiotalkrecording.blog.fc2.com/blog-entry-90.html
Discover Tomorrowってたしかに何言いたいのかよくわかんないですね。Recruit tough leaderとか言ったら面白そうですけど。
投稿: 陽 | 2013年4月 2日 (火) 02時08分
フランシスコ新法王の就任式では、キリスト教世界において大きな事件が起きました。
東方教会の精神的支柱であるコンスタンチノープル総主教バルトロメオ1世が参列したのです。
11世紀に東西に分裂して以来、交流のなかったカトリック(西方教会の一派)と、東方教会(ギリシャ正教やロシア聖教など)のマリアージュです。
コンスタンチノープル総主教が管轄するのは、主にトルコとクレタ島だそうですが、トルコ国外の管轄エリアとして、アメリカ・イギリス・中南米の東方教会を束ねています。
オリンピックとキリスト世界は直接の関係はないと思いますが、東西教会の接近という歴史的な事件を踏まえると、東西世界の接点にあるイスタンブールが有力かもしれないなと、ふと思いました。
投稿: 神保町 | 2013年4月 2日 (火) 11時51分