インテリジェンス
文藝春秋 の今月号(6月号)、半藤一利(作家)と船橋洋一(ジャーナリスト)の対談「原発事故と太平洋戦争 日本型リーダーはなぜ敗れるのか」 。
全体の3分の1くらいは『こちら』のウェブサイトでも(無料で)読めます。
しかし読むべきは残りの3分の2なので、これは書店で買う か図書館にでも行かざるをえません。
福島第一の事故の時の状況。
アメリカは無人偵察機グローバル・ホークを使い高度1万8千メートルの上空から「あの炉は何度で放射線量はどれほどか」といった点について把握。
こうした何千というモニタリングのデータを日本側に逐一知らせてきたとのこと。
一方で日本側の対応は?
のちに有名となった「ルース・枝野の喧嘩」とは?
こういった点を含む諸々について半藤・船橋の両氏が議論を交わしているのですが、実は両者の立場や見解はかなり違うところもあります。
にもかかわらず、そういった違いを突っ込まずに大人の議論を交わすところが、さすがというか、やはり日本的。
今回の事故に関してこの2人の対談者は、日本独特の思考様式に言及。
「誰かに恥をかかせてはいけないという配慮が絶えずはたらいている」
とか
「独立した視点を煙たく思う」
といった指摘をしているのですが・・・。
ややシニカルな見方で恐縮ですが、それにしてもこれは一読の価値ある対談だと思いました。
とくに日本のインテリジェンスの特色として船橋氏が
「(情報が)上がらない、回らない、漏れる」
とし、これに対して半藤氏が第二次世界大戦時の日本のインテリジェンスの扱いにまで言及。
せっかく掴んだ貴重なインテリジェンスも、不都合な真実を覆い隠したいとする組織の都合の前に握りつぶされてしまう・・・。
こういったことを如何に防ぐのか。
対談が我々の前に(解決の糸口すら示さずに)提示した宿題はけっこう難題です。
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